通貨バスケット制の採用
シンガポールドルを語る上で決して忘れてはならないのが、バスケット制の採用という事でしょう。
バスケット制とは、複数の外貨に自国の通貨を連動させる通貨制度の事を指します。変動相場制と固定相場制の中間とも言えるこのバスケット制が、シンガポールドルの特徴です。
様々な通貨ペアを利用する事のあるFXですが、意外とこのシンガポールドルというのは知られておらず、一種のマイナー通貨とも言われています。
それでも最近は、このシンガポールドルを積極的に取引に入れている人も増えているのが実情です。
アジア経済の中心とも呼ばれる国なので、これからの期待値は高いという事でしょうか。
バスケット制を採用している事により、ほぼ為替レートが固定されており、その為変動幅は狭く安定しているのも特徴です。このシンガポールドルはアジア通貨なので、同じアジアの通貨である日本の円、韓国のウォン、中国の元などに少なからず影響を受けるといった事もあります。
手数料の面ではメジャー通貨に劣る
シンガポールドルを使って利益を狙う場合はどうすれば良いのでしょうか。
変動幅が狭いので大きな儲けは期待出来ませので、スキャルピングやデイトレードなどの短期トレードで、為替差益を狙うというのは現実的ではありません。
それよりも、高金利の通貨と組み合わせてスワップポイントを狙うという方法が考えられます。日本円や米ドルのような低金利通貨と組み合わせても何のメリットもないので、豪ドルやNZドルをペアにしたほうが良いです。
実際に、豪ドルやNZドルをシンガポールドルに組み合わせ通貨ペアにし、FX取引を行っているトレーダーは増えているようです。出来るだけ政策金利の高い通貨と組み合わせ、積極的にスワップポイントを狙った長期保有が良いと思いjます。
ただし、どうしてもメジャー通貨と比較するとスプレッドが広く、手数料の面で劣る事は否めませんので、自信がある時以外は、米ドルや円、ユーロなどで取引する事をお勧め致します。