パラボリックというのは英語で放物線のことを言います。これはピボットの開発でも名前の登場したJ・ウェルズ・ワイルダー氏が同じく開発したテクニカル指標のことです。
少し前まではドテンするときに役に立つ指標として利用されていましたが、最近ではスキャルピングの参入ポイントに使うトレーダーも見られるようになっています。
パラボリックについて
パラボリックは、売買ポイントを示すストップアンドリバース(以下SAR)と呼ばれるグラグの形状が放物線を描くことからパラボリックと呼ばれるようになったものです。
このSAR(ストップアンドリバース)の求め方は以下のようになっています。 実際には、殆どのFX業者でトレーディングツールのチャートに実装されていますので、あえてこうした数字を計算して求める必要はありませんが、どのようにして求められているものなのかを理解しておくことは大切です。
パラボリックの使い方について
パラボリックの具体的な使い方を考えて見ますと、放物線のラインがローソク足にぶつかったところが売買シグナルのでるところとまります。
下の図でいいますと、最初の売りポイントは上昇してきたSARが下降するローソク足にぶつかったところとなりますが、最初の売りポイントは短期間でローソク足が、さら反転して上昇してしまうため、短時間で今度は下降するSARとローソク足が交わることとなり、買いポイントのシグナルが点灯することとなります。
そして天井をつけて戻る時に再度売りポイントのシグナルが点灯することとなります。このように買いから売り、また売りから買いになるポイントは視覚的にかなりはっきりと認識することが可能になります。
但し、こうした指標につきものですが、1分や5分といった非常に短い時間足で利用しますと、このようにだましが表れることもあり、短時間でまた流れが変わることもありますので、スキャルピングなどに利用するときには他の指標と組み合わせて、だましに乗らないようにする工夫が必要となってくることは言うまでもありません。
開発者のJ・ウェルズ・ワイルダー氏自身が著作物に記していますが、やはりしっかりとしたトレンドが出ている時に使いませんとなかなか効率的な利用はできないようです。
ただ、トレンドがはっきりしはじめた時にはしっかりとしたエントリーポイントを示してくれますのでどちらかといえばスイングトレード向きの指標といえそうです。