FX取引を行う人のライフスタイルというのは、様々なものが思い浮かべられます。
やはり自分のライフスタイルに合わせた取引スタイルを選択する事が重要であり、そして利益に直結する事になります。
ここでは様々な取引スタイルについてお話をさせて頂こうと思います。
スキャルピング
短い時間で繰り返し売買を行い、小さい利益でも回数を増やして利益を出すような取引スタイルを、「スキャルピング」と称します。
スキャルピングの名前の由来は、昔アメリカの先住民が戦利品として敵の頭の皮を剥ぎ取った事から名づけられたと言われています。
スキャルとは、剥ぎ取った頭髪のついた頭皮のを差し、「薄く剥ぎ取る」という意味から、トレードで薄く利益を剥ぎ取る、つまり薄利決済を狙った投資スタイルを皮肉ってスキャルピンと呼ぶようになりました。
このスキャルピング、一日のうちの数秒から数十分という短い時間で繰り返し売買を行う手法です。
一回に得られる利益は小さいですが、回数を多くして利益を増やしていく投資スタイルになります。
注意点として、この投資スタイルは、とにかく売買の回数が多くなるので、スプレッドが低いFX業者を選択するという事は必須です。
使用するローソク足は1分足~15分足の時間足を主体とした取引になります。
デイトレード
「デイトレード」というのは、デイという言葉が示す通り、一日で取引を終わらせるという投資方法を指します。このデイトレードにもメリットやデメリットがあります。
メリットとしては、資金効率が良いという事が挙げられます。また、一日で取引を終わらせるので、睡眠中などに市場相場が大きく変動したとしても、それによる被害を受ける事がありません。
デメリットとしては、とにかく拘束時間が長くなります。基本的にパソコンから目が離せないというのは当たり前で、チャートは勿論世界の動向、ニュースなどにもアンテナを張る必要があります。
デイトレで使用するローソク足は、5分足~1時間足を主体とした取引が一般的です。
スイングトレード
「スイングトレード」とはデイトレードとは違い、数日から数週間かけて取引を行う事を指します。
パソコンの前にずっと張り付いてチャートを見ている事が出来ないような、普段外に働きに出ている人にも適している投資のスタイルです。
株式投資でもFXでも、スイングトレードを投資のスタイルにしている人は大変多いです。
サラリーマンのように普段働きに出ている人は、一日中パソコンに張り付く事も出来ません。
また、どうしてもデイトレのような短期的ポジションを保有している時は、ポジションが気になってしまい仕事が手につかなくなってしまいがちです。
しかし、スイングトレードという投資スタイルは、短期的な動きに右往左往する必要はありませんので、普段の仕事に支障をきたさず取引する事が可能です。
スイングトレードで使用するローソク足は、15分足~日足を主体とした取引の方が多いです。
長期保有
「長期保有」もスイングトレードと同じく実践している人が多い投資スタイルです。
また、初心者でも割と利益を出しやすい方法であるのも事実です。FXでは一時的に値段が下落してしまった場合でも、それを決済しない限りは損失とは言えません。長期的に保有する事で、値段が上がった時に売れば利益は残るのです。
例えば、2013年1月の米ドル円は、終値で87.34円でした。さて、現在のレートはいくらでしょうか。
10月11日現在の米ドル円は、98.54円。1月から10か月間で1120pipsの上昇です。つまり、1月2日に米ドル円を10万米ドル買って決済せずに放置していた場合、既に含み益は112万円になっています。
これが、来年の10月には米ドル円が108円まで上昇して、含み益が200万円を超えるという可能性も十分にあり得るわけです。
もちろん、損失になる事も考え、資金管理をきちんと行いながら投資する必要がありますが、米ドル円の87円は歴史的に見ても安値圏でありましたので、この時期の長期保有におけるメリットはデメリットをしのぎます。
長期保有は、スワップポイントの恩恵も受け取れる
また、有利なスワップポイントが発生するポジションを保有していた場合、長期保有する期間が長いほどスワップポイントによる利益を得る事が可能です。
為替差益で利益が出ずとも、スワップポイントによる利益を見込めるのも長期保有のメリットです。
ただし、ポジションを長期保有していると、他のポジションが持ちたくても証拠金が足りずに断念してしまうというケースも出てきます。どうしても、短期トレードと比較すると資金効率が悪くなってしまうのがデメリットといえます。
長期保有でよく使うローソク足は、やはり日足だと思います。日足や週足・月足などの長期足の形を確認してから、1時間足や4時間足で新規ポジションを建てるというのが一般的です。