FXは小さな額から手軽に取引でき、インターネット環境さえ整っていれば誰でも資産運用が出来るとあって非常に人気がありますが、その歴史は意外と知られていません。
ここ数年の間に、テレビをつければ、FX業者のCMが流れている程、メジャーな存在になりました。いかにして、FXが社会に浸透していったのか、ここではFXの歴史についてお話していきます。
FXは1998年4月に誕生!
FXの歴史は、意外と浅く、1998年の4月に外為法が改正された事により日本に初めて誕生しました。
それまでは個人で為替取引などは出来なかったのですが、法改正により個人でも簡単に取引する事が可能となったのです。
実は、それ以前までは個人で為替取引をしたいと思っても、手続きなどが非常に面倒な為、二の足を踏んだり諦めたりする人も少なくありませんでした。規制緩和以降、FXの人気は上昇し、多くの投資家が未来への希望、将来への手応えを感じ参入してきました。
やはり少ない金額でも取引出来る上に、大きな利益を狙う事も出来るのでその面白さ、ゲーム的魅力に惹かれた投資家は多かったのです。
規制がなく悪徳FX業者が増加!
投資家がどんどんFXに参加するようになると、それに伴い業者も当然のように増えてきました。
業界全体が盛り上がり、活気溢れたと言っても過言ではありません。しかし、あまりにも急激に業界が拡大し過ぎた為、そこには落とし穴もありました。
その頃のFX業界というのは、業者に対する規制などは殆どなく、法整備などもなされていなかった為に無法状態でした。そこに付けこんで悪質な業者が急増したのです。
なかには最初からまともに経営しようとしていない業者などもおり、業界は荒れに荒れた暗黒時代に突入しようとします。悪質業者の横行により、被害にあった投資家は、後を絶ちませんでした。
突然の破綻、資産の無返還、更には顧客の資産を無断流用など、悪質な業者の食い物にされた投資家は大勢存在します。一部のそのような業者のせいで、FX業界全体に暗い影を落とす事になったのは言う間でもありません。
歴史を変える法改正。これによってFXは成長分野に!
そこで、金融庁は2005年7月に「金融先物取引法」を改正し、FX会社は登録制となりました。このお蔭で、許可を受けない業者は営業をする事は出来ないようになり、悪質業者は次第にその数が減少していったのです。
このように、歴史自体は浅く短いFXですが、正に暗黒時代とも言える時期がありました。今では数多くの方が取引を行うようになり、また市場そのものも成長を続けているのです。