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プロジェクトは多いが実務的に利用は簡単に進まないブロックチェーン

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仮想通貨といえばリップルのように一切利用しないというものもあるものの、その多くがブロックチェーンを利用して取引をする形式が非常に多いのはみなさんご存知のとおりです。

当初ブロックチェーンは仮想通貨のみならずかなり汎用性の高い仕組として利用の拡大が広がる動きを見せましたが、すでに実験フェーズから数年の歳月を経ても実用化で大きな動きが意外に出てこないことがいまさらながらに問題になりつつあります。

一時はブロックチェーンは仮想通貨の領域を大きく乗り越えて世界的に利用が進む仕組みであるという過大評価が市場を走ったものですが、実際にはそれほど簡単なものではなく、どのプロジェクトも実験領域から商業領域へとアップグレードするのにかなりの時間がかかっていることが窺われます。

2000年代の初頭グリッドコンピューティングがにわかに脚光を浴びたときもそのコンセプトは絶賛されたものでしたが、結局のところ実用化から市場のマジョリティになることはないまま今日に至っているのを見ますと新しい仕組というのはそう簡単には定着しないことが改めて感じられる状況です。

ひとつは運用上の難しさで、たしかに理論的にはコアになる団体が存在しないなかで衆人環視でデータを蓄積していくというのは画期的であり非常に魅力的なものと思われたわけです。

しかし、ビットコインキャッシュのハードフォークでの主導権争いの動きなどを見ていますとそれほどこの仕組みがプレーンなものではなく、運用は予想以上に難しいものであることを改めて感じさせられます。

フェイスブックがローンチしようとしているリブラもブロックチェーンは利用するものの特定の参加者だけの中で開示されたプライベートなものであり、必ずしもパブリックなものになっていない点もこうしたブロックチェーンの運用の難しさを示唆しているといえます。

またトランザクションレベルでいいますとやはり処理速度がまったく早くならない点は大きな問題で、ビットコインのホワイトペーパーが開示されたところから、この問題は何年経過してもまったく改善されていない点が非常に気になるところです。

仮想通貨の世界だけでいえばビットコインからほかの仮想通貨が送金や決済という視点で中心に入れ替わる可能性はかなり高いようでここからの市場の変化というものにも敏感になっておく必要がありそうです。

 

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