読み込み中...おはようございます。以前、トランプは株式投資をやっているのではないか？と触れたことがあります。夏にFRBパウエル議長を脅した際「株価を感じろ、考えるな」なんてまるで大物相場師のように語っていました。
普通はマーケットに取り組んでいなければこのような言質は出てこず、ま、アメリカの法制上、これが露見をしたらどうなるかわかりませんが、私はほぼやっているな、と思います。今回はこの件と、メキシコ、ドル円についてです。
正直な話、またこうやって読者をミスリードするような記事ばかりでうんざりします。
パウエル議長の言っていることは
「貿易交渉などの問題」に関して、「どのように、またいつ解決するのか分からない」と指摘。 その上で、「そうした状況が米経済の行方に与える影響を注意深く観察し、これまでと同様、景気拡大を維持するためわれわれは適切な行動を取る。労働市場は力強く、インフレ率は当局の対称的な２％目標付近にある」と述べた。
と言っているのであって、利下げなんて一言も言っていません。
しかし、アホは「パウエル議長は綱渡り状態だ。経済成長がなお堅調な中で楽観を維持したいと考えながらも、必要となれば利下げもいとわない」と指摘。「利下げの敷居は低くなってきた」と述べた。
上記のようにパウエルさんが言ったことを勝手に解釈し、アメリカ債券を怒涛のように買うのです。
何度も言いますが、パウエルさんは「適切な行動をとる」と言っているだけで利下げするなんて一言も言っていないのに、なぜ、この発言が利下げ宣言になるのか私は頭が悪いので理解不能です。
もちろん、トランプは夏にさんざん、パウエルさんを脅しましたので(笑)、利下げしろ、利下げしろ、と。その実績がありますので、今回も恫喝をしていると思いますが、利下げではなく、以前にも解説した通り、FRBの国債の売りオペを縮小するのにとどまると思います。
ただ、現実的に急落をしていますので、何もする必要がありません。このような急落症状だと、気持ち的に追加買いを行いたい衝動にみなさん陥ると思いますが、これ以上、金利が下がる証拠は何もないのですから、買えるわけがありません。
事実と証拠でみるならば国債買いは撤退で、売り場を再び探すほかないのです。
ISM Mfg
上記はISM製造業指数の価格部分の抜粋になります。総合指数は4月と比べて0.7ポイント減少をしました。価格指数は逆に3.2ポイント上昇しています。
つまり卸売物価指数の4月のものは上昇する訳です。これは、ドル安が背景なのではなく、消費者の需要が旺盛なためです。ですから、本来は、ドル高で価格が下落をしなければいけないのが、上昇をしているのです。
つまり物価は上昇気味なのに、債券市場の金利は大暴落をしている状況です。この状況はいつ、修正されるのかが焦点なのです。5月末の金利の低下は先物納会によっての低下、今回はパウエル発言。中身なんか何もないじゃないか、ということです。
メキシコの背景
かんたんに。5/24にサンフランシスコ地裁で国境の壁建設の差し止め判決が出ています。これを打ち消したかった可能性が高いと思います。トランプ陣営は、前にも書きましたが、当然、控訴でしょう。
つまり、最高裁まで争いますので、今期の大統領期間には結果はでません。かといって、来年の今の時期に最高裁で判決が出る可能性もあると思いますけど(笑)
だから、関係がないと思いますが、メキシコに関税をかけたという見方が支配的です。私は、今回の場合は、そんな短絡的ではないと思います。まだ、推測の段階ですので、本日はこれまで。ただ上記の見方が支配的だということ頭に入れてください。
ドル円について
グラフだけを。
この通りにしか動いていない、というのが感想です。
（この記事を書いた人：角野 實）
