おはようございます。テクニカルでは円安方向というのがいまだにテクニカル派の言い分だとは思います。ただし、私のテクニカルではこれ、急落するかもしれない、というのが私のテクニカルです。
事実と証拠をきちんと押さえることの大事さ
たとえば、テクニカルの分析によってある結果を得る、そしてその通りに行動するというのがテクニカル派の正しい行動だと思います。少しだけ付け加えておけば、この考えはミルトンフリードマンから発生するシカゴ学派の考え方であるということを覚えておいてください。
参考までにミルトンフリードマンは現在の変動為替相場を提唱した人で、以降、アメリカではマーケットの世界ではかなり大きな影響をもっています。
私はこのシカゴ学派の考え方がなじまない人間の一人であり、どうも、胡散臭い、ウソ臭いと思っている人間です。詳細を書くと、また300日間くらいしゃべりっぱなしでも追い付かないエビデンスなどを話さなくてはいけないので割愛します(笑)。
たとえば、オプションのブラックショールズ公式などもシカゴ学派の一端と言ってもよいと思いますが、実はこのオプション公式、欠陥だらけです。この欠陥がリーマンの被害を拡大させた原因でもあります。ともかくテクニカルには、それを裏付ける根拠がないのです。
数字の分析を間違えた場合、テクニカル派に言わせれば、それを「だまし」と称して自分が悪いことを認めようとしない、これは大きなまちがいだと思います。間違えることは全然、悪くない、なぜなら誰でも間違いは犯すのだから。
でも、失敗は成功の元というように失敗をした原因を探ることが次回、うまくいく源泉になるのを「だまし」なんて言っているうちはいつになってもうまくならないとは思います。便利な言葉と思います、だまし、って(笑)。
私から言えば、数字は正しいのに、自分が数字の分析を間違えているのに、数字に責任を転嫁しようとするのか、と思います。ま、90パーセントの人は数字を理解していないのに、偉そうに分析したとか言っている時点で結果など見えています。
ともかく、なぜ、こうなるか、ということを考えなくて、どうやって上達しようとするのか不思議に思います。成功は自分の手柄、失敗は数字の所為で、何が得られるのでしょうか? そこらへんにいる無能なサラリーマンと一緒です。
エンパイア指数
Econodayより
コンセンサスが6.8、実際値は10.1と大幅高になります。前月比300パーセント、前年同月比41パーセント減です。前月比に関してはきのうもお話しをしたように完全に底値立ち上がりの足になります。
つまりアメリカ、ニューヨーク州においては経済、製造業に関しては底打ちしたということはできます。しかし、前年と比べると、まだ悪いということがわかると思います。
また1月の安値に比べ、3月の安値は安値を切っていますのでテクニカル的にいえば、おそらく来月は売りと思わせるような急落があるでしょう。いくら何でも300パーセントはやりすぎでしょう。
この300パーセントの急騰をみてアメリカ株価が反応しないのもおかしいと思われる方も多いと思います。この場合、フィラデルフィアとメトロポリタンが現在、相関をしていませんのでフィラデルフィアに寄せているというかたちです。
考えてもみればニューヨーク州にも製造業はありますが、その土地や労働コストを考えればフィラデルフィアに工場を作ったほうが輸送コストはかかるのにしても、安く作れますのでフィラデルフィアを重視するのが当然の話です。
つまり本命は18日のフィラデルフィアが相場の動向を決定つけると思います。その前に、日本のPMIが前哨戦になり、フィラデルフィアよりも上伸するかの問題です。
円高になる理由
日本のPMIが先になり、あとにフィラデルフィアになります。これが注目されているので112円に届き動かないというような状態です。
参考までに週末に112円まで行ったのはミシガンサーベイの影響になります。これは冬の間消費者が好調で、企業が不調なのですから、企業からお給料をもらう消費者が不調になって当然の話で、いわば予定通りの低下になります。
しかし、中国経済が復調した現在、オーダーはくるでしょうからよくなる、と考えるところですが、フィラデルフィアは今月、3番底をつけるというのはコンセンサスのような気がします。
つまり絶対値において日本が上昇、アメリカが下降になれば自動的に円高になると思います。その確認は18日の夜になされますが、現状で様子見を行っているファンドや早打ちを行っている連中がかなりいるということはやはり全般的に景気は良いということになります。
(この記事を書いた人:角野 實)