読み込み中...おはようございます。今年の10月に消費税増税があるので、日本を買うのであれば秋までだ、と考えていましたが、そんなことはないだろうな、と最近は思うようになりました。
かといって世間さまのように日本は優れているとか、優秀だ、なんて根拠もなく言う気もサラサラありません。日本の将来性というのは一生懸命、働く、以外は何もなく、その積み重ねだと思います。
現状は韓国人や中国人のほうがよほど多く働いている現状をみれば悲観的にならざるを得ないというのが現状です。
日本弱気論の背景
基本的に、今年の秋の消費増税、これは天下の最悪の愚策だと思っていることは変わりがありません。これにセットで、安倍政権はキャッシュレス決済、5パーセントポイント還元という実質上の還元策を打ち出してきました。
経済学では、金融政策は経済の上昇に役に立たない、という考え方が日本では主流です。でも、実際には、個人的にはあまり効果がないと思っていますが、アベノミクスによって東日本震災からの復興は100点満点とはいわないでも、30点くらいの点数はあげることができるのではないか、と思うのです。
ところがアメリカでは、金融政策は経済の刺激に有効だとかんがえられています。古くはケインズ政策によってルーズベルトが経済を再生させたように、アメリカでの経済復興はほとんど金融政策によって回復をしています。
しかし、ヨーロッパは、金融政策が機能をしません。なぜなら通貨統合は果たしたけど、政治が統合しない、つまり金融と政治が一体となって金融政策を稼働できないから金融政策を重視していない、ということになります。
ギリシャなどは単一通貨をもっていれば、あんな危機はおこらなかったと思います。その影響をモロに日本が受けており、特に日本銀行や財務省などのキャリアは洗脳されているといっても過言ではないと思います。
私も恥ずかしい話、一時、洗脳されていました。でも、事実と結果をみれば、金融政策は機能をしているのです。
そう思うきっかけ
やはり、安倍自民党総裁4選の可能性のニュースになります。まず、最近の安倍内閣の支持率は沖縄の普天間移設問題をうけて下降気味のときに、なぜ、そんなことをやるのか、と誰しもが思うことです。
しかも、その賛成者の中には後継候補と目される岸田さんも含まれている、という報道に、何がそうさせたのか、ということを考えるに至っただけの話です。
通常に考えれば、支持率が落ちているときは、首相に本当になりたいのであれば何もしゃべらないか、反対するのがベストな選択でしょうが、積極的に賛成と言っているのです。ちっとも合理的な行動ではありません。
金融政策
金融政策には常道というものがあり、デフレから、ないしは不景気から立ち上がりかけているときには、よりそれを支援するために財政面から金融面すべてを総動員して、その景気の立ち上がり、飛行機でいえば離陸を助けなければいけないという不文律があります。
そういった面では2014年の消費増税というのは最悪の政策判断でした。せっかく、景気が上昇をしているのに、消費税という消費するごとに罰金を課する税金を国民に求めたのです。
これでアベノミクスは終わったか、と私も思いましたが、前回の失敗を今回、カバーするつもりが意欲満々のような感じがします。具体的には経済成長以上の国家予算を組み、そして、日本銀行にはさらなる低金利を求めています。
そして2014年の増税の反省から今年の消費増税を実質、政策面で減税にしてしまっています。普通、これだけ、やれば成長が加速をしますよ、過去の金融政策の実績をみれば。要するに私は今までの経験値を捨て、過去の金融政策の実績をきちんと研究しただけの話なのです。
ドル円相場
日本が成長するなら円安と間抜けなことをほざく人間、日米の金利差が拡大すると円安になるという人間、たくさんいますが、私がこれまで説明した通り、こんなものは日本とアメリカの比較なので、双方の違いをよく分析しなければいけませんよ、と言っているのです。
ゆえに、金利差とか、発展すれば円安というのはウソとしか言いようがないのです。それを計算式で証明なんかできっこないのに、それが真実のように語る人ってバカですか、ということです。
そうするとグラフとかなんとか持ち出して、さもそうなっているかのような説明をする人がいますが、単なる偶然を事実のように言いなさんな、と思います。
現状は、アメリカはドル安政策をとっており、日本は統一地方選挙や参議院選挙によって絶対値が上昇します。そうなるとドル÷円の解は減少していくのだから、円高ということになります。
本日、ドル円が戻っているのはきのうのレッドブックやCCIをみてください。明らかにアメリカの消費者部門はいいのです。アメリカの絶対値が上昇すれば、円安になります。それを凌駕する材料が日本から出てくれば円安の戻り終了になる訳です。
足し算、引き算ですとかんたんにシナリオが作れるのですが、為替、FXの場合は掛け算、割り算になりますのでシナリオが複雑になるのです。上記のストーリーだけではない、ということです。
（この記事を書いた人：角野 實）
