そろそろ、不味くなってきたというのが最近のマーケットに対する感想になります。言うことは非常にかんたんなことで、金利が上昇すると景気が減速をする、という厳然たる事実があります。
リーマンショックやITバブルでは企業や消費者の借金がフォーカスされましたが、今回は政府の借金がフォーカスされるということです。ベネゼェラなどはとっくにデフォルトを起こさなければいけないのが、世界でベネゼェラを倒産させないようにしているとしか思えません。
なぜなら負の連鎖が怖いからだと私は思います。すぐには来ないと思いますが、それに備えるべきだと私は思います。
テクニカルからのドル円
今回の説明は誰でも理解できることですので、きちんと理解をしなければいけません。 いつものようにドル円4時間足の単純移動平均10(白)と30(黄色)になります。
今回のクロスは3/13以降に起こっていますが、そのクロスの形が問題になるのです。注目するべきは30(黄色)であって、このクロスをしているときに明確に↓を向いているということです。
このことは何度も何度も言っているのに、このことをマスターしていない人が9割でしょう。ゴールデン、デッドクロスというのは、そのクロスがゴールデン、デッドの方向と一致しないとその威力を発揮しない、と今まで何度言ったことか?と思います。
今回、110.8程度から折り返したときに、さてこれから円安だ、と思った人は何人もいらっしゃったでしょう。でも、私は、112円台をつけたときから円高だよ、これから、と言いました。
さらに、一度、戻り天井をつけるからそれに注意、とここでも書いています。その目途は111.3と111.7だとずっと言っています。この根拠は、単純移動平均の10と30の位置が円高になるときにその位置にあったからと言っています。
実際、111.3では値段が停滞し、そして111.7近辺で頭を迎えたと言ってもよいのではないか、と思います。これは今回のクロスが不完全だから、どんな足がでようと、クロスした瞬間から戻り天井ということはわかっていることなのです。
だから111.7近辺で売って、あとは放置しておくだけで済むのです。今後の展開は、今後の日本の経済指標次第だよ、と書きましたが、日本の経済指標のチェックをした人はいるのでしょうか?たぶん、いませんよね。
ファンダメンタルズから導かれる回答は109円くらいだと思っています。もちろん、自信がないから今まで書かなかっただけです(笑)。目標値段を。この目途は今後の経済指標でいくらでも変わりますので注意をしてください。
ポンド円についてポンドはこの一連のゴタゴタが終わって、高いだろう、という人が多いので戻り高値をつけたのですよね。たぶん、そういう雰囲気や自分の感覚でモノを言うやつは信用をしないで、事実に目を向ければいいのです。
私などはこのチャートを見た瞬間に買いなんて思ってしまうのですが、ドル円と同様、3/11近辺のクロスの形をみれば大して買いは続かないよね、と思えばいいだけの話です。
なぜならクロスの長期線の黄色が↓を向きながらクロスをしているので、買いが長続きせず反落すると思っているだけです。
前回の高値からの下落は長期線である黄色は上を向いているじゃないか、という声も聞こえてきそうですが、工夫をすると、この線が売り線であることはわかります。自分で工夫をしてください。
トルコ円について
トルコ円は、ドル円やポンド円と形が違いますよね。一目瞭然でわからない人は、上記の書いている意味がわかっていないのです。前回の20.8からの売りも一目瞭然なのに誰も売っていないことでしょう。
円安に目を奪われ、高いと思っていたのでしょう。でも、事実は、わかりやすい売り線が出ているのです。で、今回はわかりやすい買い線が出ているのです。それだけです。
でも、角度がないからあまり上昇はしないと思います。これは、以前、ファンダメンタルズでも解説をしましたが、ファンダメンタルズとも一致します。このファンダメンタルズとテクニカルを融合させることに成功した人、日本や世界にいますか?私は、いままでそんなレポートみたことがありません。
(この記事を書いた人:角野 實)