おはようございます。きのうはアメリカ株と金利の関係をご説明しましたが、本日は、日本やそのほかの国の金利と株の関係をみていきたいと思います。
日本の株価と金利の関係
上記は日本に証券市場が解説してから、現在までの動きになります。黒い点線が株価(右軸)、青い線が日本国債10年物金利(左軸)になります。
このグラフからわかるころはバブル経済のころは金利が上昇しても株価は上昇し続けましたが、近年では、金利が下がれば下がるほど株価は上昇していることです。
つまり日本の近年の株価は金利が安ければ、安いほど上昇をする、ということです。この構図はアメリカと一緒です。
アメリカの事情
アメリカはトランプ大統領が去年の夏からFRBに対して金利を下げろ、と要求をしていましたが、下がらず、結果、株価が下がってから金利が始めた経緯があります。
そして先日のFOMC議事録では年内にFRB資産縮小を終了する可能性が濃厚になっています。その結果、金利は、年内まで上昇をしない可能性のほうが、高い、故に、株価も下がらない可能性が高いということになります。
つまり、今の経済は金利の動きをみていれば、わかるようになる、というのが必然になります。
トルコの場合
上記はトルコの株価と金利の関係になります。青い線がトルコ国債10年物の利回り(左軸)、黒い点線が株価(右軸)になります。
これも日本やアメリカと同様で金利が上昇すれば、株価は下がり、金利が下落すれば、株価が上昇をしているということです。
上記はここ1年のトルコの株価と金利の関係になります。トルコで言えることは、おそらく、今後、金利がこれ以上上がることはない可能性が高い、すなわち、金利は大天井の可能性が非常に高い、故に、今の株価は買い、ということになります。
金利が下がることはSBIなどでトルコ国債のゼロクーポン債などを販売していましたが、あれなどはリスクがかなり少ないかなり優良な商品でした。トルコ国債は利廻りが下がりますがこれから価格は上昇をしますので、結果的に大きな利回りになるでしょう。
私も買いましたが、リスクがほとんどないので良い商品でした。で、ゼロクーポン債などは日本の金融機関はほとんど販売をしませんので、おそらく今後はあのような商品は出ませんので買いそびれた方などはトルコの株を買えばよい、長期戦で、ということが私の見解です。
私はトルコ投資信託と個別銘柄2つを現在保有していますが、正直、笑いが止まらない状況です。FXはレバが効いていますので資金効率は良いのですが、値洗いは現株のほうが良いという摩訶不思議な状況です。
ではFXはどのようになるのか?
日本、アメリカ、トルコは金利が下がれば下がるほど、株は上昇する、ということを検証しました。
いまだにまだいらっしゃると思いますが、株価が上昇すれば円安とかほざいている方がいると思います。今までの説明をきちんと理解している人は、そんなはずはない、と思えばいいのです。
たとえば、いま、日本の10年物金利はマイナス0.04でアメリカは2.65になる訳です。
ドル円の計算式というのは。ドル÷円によって算出されるのですから、(ドルの絶対値×102.65)÷(円の絶対値×99.96)=によって算出されることになります。
同じく、株価は日米の株がいくら上昇したかによって国のGDPに反映されるのですから、この計算式に加えればよいということになります。この計算式の説明は、よく考えれば理解できるはずですので、きちんと理解したほうがいいかと思います。
たとえば、アメリカ金利が2.7、株価が2パーセント上昇で、日本金利-0.04、株価1パーセント上昇で計算をしてみましょう。
《(102.7+2)×アメリカの絶対値》÷《(99.6+1)×日本の絶対値》によって算出されることになります。
また、もっとヒントを書いてしまえば、日本とアメリカの比較相対値は約4倍になると以前お話しをしました。すなわち、アメリカ:日本は4;1になりますので、絶対値を知らなくても、この計算をすることができるのです。
この計算式には間違いがあり、それは何を基準に考えるかの問題です。たとえば、金利は絶対値なのに株価は前日比の相対値です。この場合、金利の上下動という相対値にして計算をしなければいけないのです。
こうやって考えていくと、株が高ければ円安なんて勘違いしている人たちが多いのですが、実際は日本とアメリカの相対値を比較することによって円安、円高が決まってくるのです。
これを理解すれば、為替に対する基本認識は変わってきますのでよく理解したほうがよろしいかと思います。
(この記事を書いた人:角野 實)