おはようございます。いま、見たら、ドル円が「104円台」に突入をしていました。これで、去年から残っていたドル買いポジションがほぼすべて投げられることになってしまいました。
目先は買いになるのは、ベテランの投資家にはおわかりになると思います。買いをもっている人は、この場面ではぶん投げるか両建てをするほかなく、値段を見ないでやるのが鉄則になります。
わかりにくくしか書いていませんが、年末から年初にかけて円高になるということは、何度も記したつもりです。本日は、これまた、今迄の復習になりますが、この1-3月について書いてまいりたいと思います。
ユーロについて
去年の年末にECBにて、QEの停止が発表されました。通貨というものは、相対値だと何度も申し上げていますが、意味はおわかりでしょうか?ユーロの値段決定権というのは
①ドル
②需給
になるのですが、もう大丈夫でしょうか?たとえば、アベノミクスで円安になった原因は、円の過剰な発行によって円安になっているのです。ユーロは、その過剰発行(QE)を去年の12/31に停止するのですから、ユーロは年初から需給の上では、上昇するのが必然です。
その上にトランプさんは去年の年末から金利を下げなさい、とパウエル議長に文句を言っているのですから実質のドル安宣言です。となると、ユーロ高、ドル安になるわけです。ドル安なら、円高です。ユーロは全く言うことを年初から聞きませんが、年初から円高が進行をしています。
ユーロの問題点は、デフレを回避できたけど物価が上昇しすぎたのです。この意味は、物価の上昇に対して、賃金の伸びが足りない、故に庶民の生活が苦しくなる、ということです。
故に、ドイツではメルケルの与党が敗退し、メルケルの与党党首辞任、今期をもって首相引退宣言、フランスにおいては、デモなどによるマクロンの支持率低下です。
みんなが食えなければ、政権が沈むのは当然です。スペイン、ポルトガルも同じ。イタリーがならずもの扱いですが、政権を長くさせたいのであれば財政赤字などを放置して、財政緩和を行うのは正しい方策です。
上記が欧州の現状であり、イタリーがメディアでは悪者になっていますが、まともな資本主義の国であればやって当たり前の政策なのに、EUはるルールだから、との一点張り。アホではないか、と思います。
で、ユーロ高になれば、物価が上昇しているのには、通貨を上昇させればいい話です。つまりドラギ総裁は政策金利上げなどしたら、余計に物価が上がるので、通貨上昇の対策を打ち出しただけの話です。誰でも、当たり前のことを当たり前のことのようにやっただけです。
イギリスについて
合理的に考えれば、イギリスのブレグジットなど最早、現実的ではないような状況になっています。絶対値でかんがえれば、イギリス経済は好調だけど、それほど絶好調というほどでもありません。しかしヨーロッパ、ユーロと比べれば、だいぶまともな経済な訳です。
すなわちユーロポンドという観点からみれば、ポンドは買いということになります。日本円からみても、ポンドのほうがよほど良い、ということは、という、当たり前のことを考えられない人が多数な訳です。ポンドというニュースを覆っているセンチメントは弱気一色です。でも、世間の予測や言われていることなんて当たった試しがあるのですか?
こんなものは、経験と勉強の積み重ねでしか得られないものであって、初めて、世間の意見に逆らう人はプレッシャーでまともでいられなくなると思います。私などは、世間が間違っているということを前提に戦略を組みますので慣れていますが、こういうことになれていない人は、本当にしんどい、と思います。
新興国について
今年はイラン問題が世間、アメリカをにぎわすことを去年から何度も言っています。具体的にはロシア、イラン、トルコ連合がアメリカに対する第三勢力の台頭をしてくることでしょう。トルコの去年の経済指標は最悪な訳ですから、相対的にみれば、今年のトルコの指標はどうなると思いますか?
トルコは6月以降に相当、経済指標が悪くなっていますよね。だったら、どうなるのでしょうか?逆にトルコの値段を決定するアメリカは6月にISMなどがピークを迎えています。
そう考えていくと世界景気のカギは6月にあるね、と考えればいいだけの話です。何度もいいますが、消費者物価は11月がピークで、6か月の影響と考えれば、物価低迷は5月までです。
しかし、5月の数字は、6月に発表、企業物価は、11月ピークで2月から上昇。イールドカーブは12月から鞘が縮小して、その影響は半年から1年後、すなわち早ければ、6月から影響が出る。
こうやって、考えていくと、6月は今年のキーポイントということがわかります。そのほかの国に関しては、メキシコのアムロが何をやってくるのかよくわかりません。
しかし、トランプもトランプで、いまだにアムロと首脳会談もやっていない、どっちもどっちなのですが、何をやっているのだか、と思います。南アの現状というのは、日本の将来と思えばいいです。
アパルトヘイト撤廃によって無能な黒人が政府、企業のトップになっているのです。その人たちは年収5000万円とか平気でもらっているのですが、仕事はまったくできません。
なぜなら法律で人種差別をなくせという規定があるからです。そして失業率は47パーセントなのです。これで南アの治安がよくなる訳がありませんから、世界最悪のジニ係数なのです。日本の現状をみてください。
大して優秀でもないサラリーマンが、リストラと経費削減で、出世したバカが大勢を占めている訳です。その典型がゴーンですよね。でも1990年代から合理化と、効率化をして企業利益は横ばい、私たちの給料も横ばい。
要するにリストラと効率化なんかしても日本はちっともよくならなかった、のに、いまだに効率化と合理化が正しいと言い、ゴーンの成れの果てをみても、まだカリスマとか言っている。
合理化と効率化の結果というのは、一部の人間しか豊かにせず、そして、大胆なリストラをやったものは恨みを買う。何も変わらないのであれば、最初からやらなきゃいいじゃん、それだけの話なのに、いまだに効率化だの、合理化だの騒いでいる学
者や専門家はアホだとしか思っていません。
者や専門家はアホだとしか思っていません。
企業の経営者にとって、合理化は必須のことだけど、短期でみれば目に見えて利益は増えるが、長期でみれば、将来取れる利益までもリストラしちゃっただけの話で、効率化など百害があって一利なし、の典型です。
反論はいっぱいあると思いますが、20年間、効率化と合理化をやって、企業の業績は1ミリも伸びていない、という結果に対して声を大にして反論できるエビデンスをもって反論すること。
感情論なぞ、意見と一緒で1円にもならないようなもので反論するな、と言いたい。アメリカは効率化をやって企業業績が爆発的に伸びたけど、日本は全くダメなのは、なぜなのか、もっと考えてほしい。要するに無能な連中が国や企業を動かしているからそうなっている、と私は思っています。
効率化や合理化は経営者としてはやるべきだ、でも、日本の効率化や合理化はやっちゃいけないところまでやってまでやり、長期的な利益を損失させている。
これは考え方、生き方の問題であり、その人の資質によるものです。南アがなぜ、ダメなのかといえば、かんたん。無能な連中が法律によって、保護をされているから。
日本も学歴だけで、優秀と決め込んいるだけ。私はいろんな層とお付き合いがありますが、下層と世間一般でみられている人間のほうがよほどまともな道徳観をもっており、上のほうにいくと、知ったかぶりとか見えとか、最後はカネカネと、本当に面倒くさいと思います。
女子は、インスタ映えとかやっていますが、あれはあれでとても良い文化だと思います。でも、日本の現状をみてください。安倍政権が改正移民法を強引に通して、支持率が急落をしています。
すなわち、日本の民意は、移民の受け入れに反対なのは目に見えてわかります。つまり、政治の今後取る道は、移民という選択肢はありえず、女性を活躍させて、GDPを成長するという方策をとるのは当たり前です。その結果、女性の目線などが最優先される時代に移行していきます。
そのときにみなと同じことやって昭和や平成の男子社会と同じ失敗をするのですか? ということです。男子はとりあえず、どうやって女性のニーズをつかむことがこれからの事業の可否を握ることになるでしょう。日本は上記の国々と比べて、アホみたいな国です。
これだけ人出不足が言われている中で、賃金は1ミリも上がらず、そして、上場企業だけが儲かり、内部留保は貯まる。でも全体の企業利益が上昇しないのは、かんたん、大手が中小をがめているだけの話でしょ。弱いものから搾取をする大手って、単なるバカものでしょ。
こういう悪口を言っちゃいけない、とか言うのであれば、私は他人の悪口を言っちゃいけないなんてまやかし、としか思わない。つまり大衆に迎合し、みんなでインスタをやれば楽しいという価値観が私からみればおかしいわけであって、生物は多様性を持つことによって、生きる力が伸びるのは正しいこと。
みなさんが、インスタやSNSをやればやるほど、貧富の拡大が止まらないということにいつ気づくのでしょうか?特に女子はこれから時代が見方をしてくれるのに、みんなと一緒のことをやってみんなと一緒の儲けでいいというのであればそれはそれで仕方がないと思います。
もっと日本人はどん欲に人と違うことを個人的にはやるべきだと思います。
直近の相場
ドルの買い持ちをしていた奴が一斉に投げたのです。マーケットは投げ踏みで方向性が昔から変わるものと決まっているのです。
(この記事を書いた人:角野 實)