おはようございます。中国、ファーウェイ幹部の逮捕にて、米中貿易摩擦再燃ということからまた売られています。ついでにファーウェイと共同実験を行っているソフトバンクの通信がほぼ一日中、混乱です。
私もソフトバンクユーザーなのですが、ガラケーです。たぶん、問題なかったと思うけど、スマホ回線使用の方は大変だったのかな、と思います。
ファーウェイの問題
何が起こっているのかさっぱりわからない、というのが本音です。しかし、問題の本質はこのブログを読んでいる人は、きのうの経済指標をみて、そういうことね、というのはなんとなくわかっていると思います。
上記はアメリカの貿易収支、きのう発表です。だいたい、この貿易収支の前にトランプさんがいつもツイッターで何か騒ぐのですが、今回の場合、ファーウェイの逮捕が先に。
要するにトランプさんだけでなく、政権幹部も米中貿易に懸念を抱いているということです。しかし、この季節に、貿易赤字が拡大するのは本当に看過できない事態だと思います。
何度も言うように貿易赤字というのは冬に増えるのであって、それ以外の季節は減る傾向なのがアメリカの貿易赤字です。10月に実質上の過去最高の貿易赤字を記録するのに、トランプが悪いとか、騒ぐ人たちは何をみているのだろうか、と思います。
この問題は中国がアメリカから利益を取って、何を買っているか、の問題であり、アメリカ債だろ、とかみなさん平気で言いますが、違います。根幹の問題は。最近になって、なぜ、アメリカが貿易赤字をやり玉に挙げるのか、深刻な問題なんだな、と思います。
この辺は、また、ゆっくり解説をしていきたいと思いますが、来年の春くらいには、要注意の問題になります。かんたんにいえば近い将来、為替のシステムが書き換えられる可能性が大いにあるということです。早ければ、来年の春ですが、何年先になるかもわかりません。
この話は、わからないことだらけなので説明が非常に難しいと思います。おそらくどうにもならなくなる前に書き換えると思います。本当に書き換えられれば、大混乱になると思いますが、中国がその邪魔をしているからアメリカが激怒しているだけの話だと思います。
格差の話
たとえば、アメリカでも、日本でも、格差が拡大をしていますが、これ、なんで? とみなさん普通に思うことでしょう。今後の世界は、持てる者はさらに持つようになり、貧困な者はさらに貧困になることでしょう。
これは、何が問題なのか、といえば、非常にかんたんで、グローバリゼーションという、モノの見方が世界基準で統一されているからです。非常にかんたんなことで、要するに世界が認める優秀なものは、コンセンサスで決まっており、たとえば昨今なデータのプログラミングなどが挙げられますし、スマホのような便利なものを開発、研究すること、など。
これらの分野にお金を稼ぎたい人達が集中している。たとえばアメリカでもFANG企業に就職することは並大抵なことではありません。要するに、お金を稼ぐのには本当に厳しい競争を勝ちぬかないといけない状態にあり、その能力や環境に恵まれている人間と言うのは限られていると思います。
ほとんどの人はFANG企業に就職するチャンスさえも、与えられずに、その競走に参加することさえできません。マーケットでいえば、テクニカルに人材が集中し、ファンダメンタルズには誰一人寄ってこないような状態です。
冷静に考えれば、テクニカルで財を成す奴がいっぱい出てくるはずなんですが、永続的に儲けている奴なんか、いないよ、と私はいつも言っているけど、相も変わらず、みなさんテクニカルは魔法の術だと信じて、そのテクニカルから離れようとしない。
かんたんなことで、テクニカルの優秀なシステムという平均の勝率は4割を超えれば優秀なんです。これだったら、適当に丁半博打をやっているのと変わらなく、ロジカルに考えればテクニカルなんか真面目にやるだけ無駄、という結論になるよ、と言っているのですが、テクニカルがお金を増やす、素晴らしいモノというインチキを誰も見抜こうとしない。
だって、世界の金持ちで、テクニカルでカネ持ちになった投資家なんて存在しないもの(笑)この事実を、軽視しすぎ、だと思いませんか何、言ってんだ、このバカと思われる方も多いと思うかもしれませんが、バカで結構。こんなこともわからない、あんたのほうが頭がおかしいよ、と思うだけです。
テクニカルがわかると将来が見通せると一生、信じていなさい、ということです。勝率が5割も超えないようなもの、サイコロを転がしたほうがましな訳であって、それを真面目に研究をしたほうがまし。
ましてや、世界の金持ちで、テクニカルを重視している奴など誰もいない、という実績があるのに、テクニカル、テクニカルとうるさい、としか思っていません。
マーケットというのは参加者の9割は損をする世界で、10年間の平均で損も得もしていないという人は稀なのです。ところがテクニカルというのは、1-2年は大儲けできる時期があるけど、10年間にならしてみると、だいたいマイナスになるわけです。
そんなもの一生懸命やっても無駄な訳です。このテクニカル分析に人が集中するのは、FANG企業に就職が集中するのと一緒のことで、その中で勝ち抜いた人は巨万の富を得ることができる、というだけの話。それ以外の人はゲームにも参加できずに平凡な暮らしをしようとしますが、実際はFANGに就職した人たちに利益を吸い取られる。
彼らに私たちはアクセスを通じて、データを提供しているのです。そのデータという利益を吸い取られて、彼らの利益に還元されているのです。
要するに貧しい我々から、利益をかすめ取ることによって彼らは成り立っているのです。だったら、どうすればいいのか?ここにダイバーシティーとか多様性という言葉で代表されるように、勝負の土俵を替えなさい、というのが現在のトレンドだと思います。
みなが儲かる、なんて思うことに集中して、万が一、儲けたとしてもスズメの涙の金額で大威張りをしている人をよく見かけますが、アホじゃないか、としか思いません。
テクニカルで勝負する人が多ければ、ほかのもので勝負を賭ければいいだけの話を、わざわざ問題を難しくする連中がいかに多いことか。
そもそもテクニカルで永続的に儲かっている人はいないのに、テクニカル、テクニカルと大騒ぎをしている連中をみていて、ものすごく冷めた目でみているだけです。
そもそもテクニカルで永続的に儲かっている人はいないのに、テクニカル、テクニカルと大騒ぎをしている連中をみていて、ものすごく冷めた目でみているだけです。
だから、コンセンサスに迎合しなさすぎるのも問題だけど、基本をきっちり抑えて、コンセンサス以外で自分が豊かになれる方法を探すのが多様性、ダイバーシティーなのです。
1つのことに富が集中するのは私を含めた、みなさんの意識の問題であって、それを分散化することをダイバシティ―、多様性というのです。本来、人間1人、1人は個性豊かなものであり、豊かに、儲かる分野というのはひとそれぞれあるのです。
それをコンセンサスに流されて、テクニカル、テクニカルって儲かりもしないものに、一生懸命、汗水たらすのはいい加減にやめたらどうでしょうか? と、いつも思います。
マーケットは乱高下を繰り返しながら、ドル高傾向が続くと思います。ファーウェイなんて、訳がわかんないけど、逆イールドなんてどうでもいい、という意識です。まだ円高局面やリスク回避局面は先だと思っています。
(この記事を書いた人:角野 實)