クロス円に関しては、まだまだだと思いますが、ドル円に関してはその精度は高くなってきたな、と思います。今回はこの私の為替予測を参考にする場合に注意していただきたいことを書いていこうと思います。
テクニカル分析はもう40年たっても進歩しない?
まず、相場は自己責任であり、私は無料でみなさんにこの予測を出しています。あまりの中傷や勘違いな方が多い場合は、即刻中止をすることをご承知ください。また気分で突然、中止することもご承知ください。
そもそも、私は1970-80年代に開発されたマイケルダグラス、タープ博士などのテクニカル論には全く賛同をしていない、ということもご承知ください。
これらのテクニカル論は、勝率が50パーセント以下で、そのテクニカルに出たサイン通りにやればトータルで儲かるという考え方です。些末なことはたくさんありますが、よく考えてください。
勝率が50パーセント以下だったら丁半博打を適当にやるのと一緒で、学問性があるかといえば、そういうのを学問と言いません。ただ、本当にヤマカンでやれば統計的に3割になるのもわかっています。
みなさんの勝率も3割程度であろうと思っています。そもそも、この統計を取っていない人がほとんどだと思いますので、この話の意味がわかる人はほとんどいないと思います。
つまりサポートやトレンドなど自分勝手な線を引く、ということに私は相容れないと思っています。ただでさえ、数字の解釈が自分勝手なうえに、そのうえ、自分勝手な線を引くというのが科学的だと思っている人が大多数で、こんなむちゃくちゃな考え方はない、と思っています。
数字が読めないというかんたんな説明は、RSIの75パーセントをみれば自動的に売り、25パーセント以下をみれば買う、ということで説明できます。
前回、出た、75パーセント以上と今回の75パーセント以上は、同じ75パーセントの状態なのでしょうか? 同じ状態であるわけがないのに、みなさんのやる行動は一緒なのです。
そもそも数字が75で一緒であってもファンダメンタルズは全く違う訳なのに、取る行動は一緒。これで儲かるわけがない。自分勝手な線を引き、それを割ったら、レジスタンスだと勝手に決めつけ、同じような行動をとり、なんで、儲かるのか不思議でたまりません。
そりゃ、勝率が3割か5割でしょうね、としか思わないのです。トータルで儲ければいい、と言って、現在、儲かっている方は、それでいいじゃないですか。
わざわざ、私に文句をつける必要があるのでしょうかね。私は、勝率5割とか、そんなもので満足をしないから30年前に開発された、古臭いテクニカル論なんかに全く興味はない、ということです。
それで儲かると思う方は一生懸命やればいいじゃない、と思うだけです。でも、注意点は、数字の根拠を求めてテクニカル分析をしている人など、私は出会ったことがない、ということ。
つまり、数字が絶対という思い込みによって、同じ数字が出たら、同じアクションを起こすというようなバカな行動はよしなさいよ、ということです。
大事なことはその数字が出たのはどういうプロセスを経て、その数字が出たか、その理由を考えもせず、数字は絶対に正しい、という単なる思い込みによってアクションを繰り返せば、結末は、見えている、というだけです。現に、テクニカル分析のみで、財産を築いた人なんか、いないのです。
どこかで知らないうちに消えているのです。自分だけは、いま、儲かっている人は「違う」と思っているのでしょう。でも、現実に私は5年以上続く、テクニカルトレーダーなんかみたことがない、ということです。
きのうのコメントもありましたが、複利計算をしらないで、なぜ、あのようなコメントをするのか不思議たまりません。私の計算は間違っているかもしれませんが、そもそも、複利計算ができない方に文句は言われたくありません。
きのう、きょう少し読んだだけで私の言っていることが理解できたら、天才ですよ。私がここで書いたことは試行錯誤、大間違いもありますが、ほかの投資家よりもふんだんのアイディアをみなさんに提供しているという自負はあります。
私のゼニのネタになるようなことは書きませんが、もういらないものはみなさんにすべて公開をしています。それだけでも見る価値はあると思います。
暴落の200営業日周期ですとか、連休明けは円高に行きやすいアノマリーがあるとか。でも、これらは、根拠がありませんよね。根拠がない、アノマリーなんて私には必要がないのです。
でも、知っていれば損はないよね、でも、信じすぎると大損するよ、と言っているのです。なぜなら、根拠がない、テクニカルと一緒だから。テクニカルは、根拠がなければアノマリーと一緒で、なぜ、そういう数字になるのか、の検証が一番大事なのです。
数字が絶対、なんて思っていると、間違いなく足元をすくわれます。私は根拠のない数字は嫌いです。数字が全部そろうと、なんだか魔法の杖を見つけたような気分になりますが、その数字が成立する前提条件がわからない数字など信用に値しないと思っています。手前勝手なラインなどがその最たる例です。
AIの登場によって、きのう理解できなかったことがきょう理解できる、なんて心理がみなさんの潜在意識に必ずあります。私が25年近く考えた思考過程をきのうのきょうでわかるのであれば、あなた天才ですよ。できる訳がないのに、なぜ、1日、2日で理解しようとするのか不思議です。
為替の基本を知らないから、わからない
日本が変動為替相場に移行したのは1971年です。それ以前は、1ドル360円の固定相場です。つまり日々、為替レートが動くようになったのはつい、最近のことです。
だから、まともな教科書などない、と私は思っています。では、みなさんにお聞きします。だいぶ前から、このコラムを読まれているほんの数人はおわかりになると思いますが、ほとんどの方はおわかりにならないと思います。為替って、どういう条件で値段が動くの?これに答えられたら、今のネットやメディアで偉そうに解説している連中のバカさ加減はよくわかります。
金利「差」なんかで為替は動いていない。いまだに絶対値と相対値の違いもわかっていないのに、偉そうに解説をしている連中がほとんどです。私は、バッフェットの師匠のグレアムの「証券分析」のような教科書をつくることを夢見ています。
証券投資をやっていても、この基本中の基本の本を読んでいない人が大多数です。つまり為替の教科書です。たぶん、グレアム同様、一般の方には理解できないような内容になると思いますが、でも、為替というのはこういう理屈で動いているのか、がわかる本を書こうと思っています。
そのロジックに基づいて出しているのが今の、ドル円の引け値予測になります。
引け値予測の注意点
①引け値とは、日本のFX会社のその営業日の終了時間を指します。つまり、各社によって引け値時間が違います。翌朝の、大引け値を書いていますからその間の高値、安値などは予想などしていません。あくまでも翌朝、早朝の5時、6時の値段です。
②金利動向を勘案していませんので、金利が上下動するときには全くあたりません。ただ、月の動きや年の動きに勘案をするとその動きには収れんするように作られています。
③地震や台風などの自然災害は予測など、当然ですができっこありません。要するにファンダメンタルズを下に分析をしているので「政治」や自然災害は考察の対象外です。
④相場は自己責任ですので、曲がったとしても一切の責任を持ちません。
⑤ここで連載をしない場合にはツイッターに記載をしています。
■一番、大事なこと
相場はファンダメンタルズで動いており、この予測は去年のファンダメンタルズを分析することによって得られています。つまり、今年の相場は、去年のうちに決まっているということです。
何を言っているのか、さっぱり意味はみなさんわからないと思いますが、わからないように書いているのですからわからなくて当たり前です。一つ言えることは、私は専門家と称する人たちやプロと称する人たちの意見には一切、興味がありません。
たまに、私のアイディアの源泉になるような話をされる方には非常に感謝をしますが、基本的には信用していません。だって、50パーセント以下の勝率で儲かっていると言われても、ほかの世界では、ド素人と一緒ですよ。
勝率が8割、9割を目指している人間にとって、5割以下なんてどーしよーもない、ということです。テクニカル論なんて新しくて、古臭い方法など、信用せずに私はファンダメンタルズだけで勝負をしたいだけです。
タープ博士やマイケルダグラスがお好きで、信奉している方は、私とは全く意見が合いませんので悪しからず。考えてもみてください、テクニカル分析が1970年代にアメリカに誕生をして、40年近くになりますが、進歩なんかまったくしていないと私は思っています。
少し進歩したのはカーネマンの行動経済学で少しだけです。画期的な方法などその間、開発なんかまったくされていないと思います。本日は円安7割で、いろいろと難問が持ち上がっており、どう解釈をしたらよいのか悩んでいます。
①113.58
②112.98 という数字が出ています。
数字はうろ覚えなので適当です。これはデータの調整をしなければならないので、この問題を解決するのには、かなりの時間がかかると思います。
③112.15
円高にならないだろうな、とは思いますが、一応、この数字も出ていますので書いておきます。
要は、今週は週初めが円高から円安になり、そのピークは木曜日の引け近辺になるはずなのです。先週と同じ動きです。この動きは読めているのですが、値段が提示できないのです。
先週も同じ、ことになりましたので、改善が必要です。参考までに、きのうは引け値を112.98と予測し、結果、112.6です。悪くはないと思いますが、12時くらいにあきらめた人が多かったみたいですね。私は9時、10時には寝ますのでそんなもの知りません。責任をもたない、と何度も言っているのですから。
(この記事を書いた人:角野 實)