読み込み中...みなさんは、このG20を重視していないと思いますが、これは極めて重要なものになります。まず、コンセンサスでは仮想通貨への規制ということが言われています。日本でも業務改善命令が各社に出されましたが、このコメントがひどい状態です。
仮想通貨に対しての私見
FXをやっている方でも仮想通貨をやっている方も多いと思いますので、少しだけ書いておきます。金融庁が発表をした行政処分の内容は、予想通りの結果です。
予想通りというよりも、これでも控えたものでしょう、というのが本音です。つまり顧客からの預かり金を飲食に使っていた、なんてこともあったようですが、そんなのノミ屋ですから当然のように各社ともやっていることでしょう。
それを厳密に会計していなかったから、検挙されただけの話で、基本、仮想通貨取引所なんて、やっていることは大なり小なり一緒です。
つまり業者は顧客の金は、会社の金という意識で経営をやっているのは当然のことです。だからノミ屋といわれるのです。ひとつ注目、していただきたいのはこの業務改善命令を出された会社の中にFXも営んでいる会社もあるというところです。
あー、やっぱりな、というのが私の感想で、やはりロクな会社ではない、というのは事実です。なぜ、FXも営んでいる会社がこの中に含まれてはいけないのかといえば、非常に簡単で、FXの検査で、金融庁が検査することはわかっているのに、その改善がなされていなかった、ということにつきます。
要するに、金融庁検査をなめ切っているからこういうことになるわけで、おそらく、次に危ないのは、この会社だろうな、と思います。会計が不適切と指摘された業者などは論外であって、ま、ロクな業界ではない、詐欺集団としか思えません。もう一つ加えておけば、そのFXの会社を営む会社のオーナーがだれで、それが、どこに影響しているのか、と考えると、ひどいことになるでしょう。
大疑獄事件になる可能性もあります。私はその会社の創業期から詐欺会社と思っていました。おまけに、この金融庁検査の影響でビットコインが暴落したというコメントが多々ですが、なんもわかっちゃいない。ビットコインが急落するなんて、私は金融庁検査がなくても読んでいましたし、まだ下がるでしょう。
円安になったから下がったのに、アホですか、としかいいようがない。3/27に円安のピークになるのであれば、おそらく仮想通貨はその数日前から上昇するでしょう。
そしてG20で仮想通貨への規制がわかれば、4月以降に暴落するというのが私のシナリオで、G7でとどめを刺されるのだろうな、とは思っています。
G20で本当に注目するところ
仮想通貨への規制は当然、行われると思いますが、本当の注目点はドル安からドル高に対しての転換が本当に行われるか、ということです。つまりトランプは、内心はアメリカの成長のためには、ドル安がいいと思っているはずですが、ドル高にすると表明をしています。
そのドル高に対して、一番、警戒するのは新興国です。なぜならば、アメリカの利上げによって、新興国は資金の流出に悩んでいるのですが、その上、ドル高、レパトリ減税となると新興国からアメリカへの資金流出が顕著になるということです。
つまり、新興国の懸念というのは、ドル高のほうが大きいわけですから、この辺りがどう対処をするかの問題なのです。ともかく私が嫌う、トルコ、ブラジル投資なんて、この趨勢にはとんでもないことであって、いつ資金がショートするかわからない国によく投資なんかするね、ということです。
むしろ、新興国不況がこれから来るにあたって、どこかの新興国がつぶれるのではないの？と思っています。その筆頭候補はトルコと南アフリカで、デフォルトでも起こすのではないのか、と思っています。特にトルコは全くダメな国の一つです。
南アフリカはある程度余裕があるけど、トルコは全くダメだと思います。トルコを推奨などは口が裂けてもできないような状態で、トルコが割安なんてどの口が言えるもんだ、と思います。
先進国ではユーロ2.7＞アメリカ2.5になっており、この場合、ユーロ高になるのですが、現実はユーロ安になっていることからもマーケットが市場原理ではなく、経済政策によってゆがめられていることもおわかりになると思います。
こういう点で3月のG20から5月のG7への日程は今年の世界の方針を決める重要な会議なのです。去年もこれはさんざん、解説をしましたけどね。
（この記事を書いた人：角野 實）
