本日のアメリカ株は安く引けましたが、私がお休みする前は、あまりどう書いたのかよく覚えていないのですけど、現時点では二番底をまた取りにくるような感じになります。
たとえば、モーサテなどの経済番組やそのほかの報道などみると、なんだか安値から株価が切りあがり、また、買いになるであろう、というような雰囲気のときは一番、あぶない訳です。
なぜなら、いまだに彼らはなぜ、株価が下がったのかの理由をきちんと把握をしていないからです。
私がみなさんにお教えした方法で考えると、きのうの東京時間は円安が進行しているのですから、あ、おそらく今夜のアメリカの株価は安いのであろうな、と思うのが当然の話であって、この円安によってアメリカの株価が高いであろうと予想するのはまるで間違いの訳です。
アメリカ株価とドル円の相関は、アメリカ株はドル高で下がり、ドル安で上昇するのですから、本日の東京時間で、本来ならばアメリカ株が下がったのですから、日経平均も下がり、そして円高にならなければいけないはずです。
これが、現在、107.7円くらいなのですが、この水準であまり変わらずに東京時間を経過し、ニューヨーク、ロンドンタイムに突入すると、本格的な二番底祭りになるのであろうな、と思うシナリオを描かなければいけないのです。
ただ、東京時間に円高が進行をすると、アメリカ株は切り返す可能性があるのですら、様子見になる訳です。前回、急騰のあとに急落あり、という格言を紹介しましたが、ここ数日のドル円相場というのは、まさに円安方向に急騰という感じで、まさにアメリカ株が急落する前にムニューシン財務長官のドル安容認発言によって株価が急騰したのと同じなのだろうな、と感じます。
つまり、今、マーケットの解説をしているメディアの中で、明日以降のマーケットは要注意だよ、なんて警告を発しているメディアは私が見ている限り皆無に等しいと思います。
なぜなら、前回の急落がなぜ、起こったのか、わかっていない、つまりいまだに金利の急騰から株価が急落したなんて出鱈目なことを言っているから予測できないのです。
前回の急落というのはトランプがドル高誘導発言を連発したから急落したのです。しかし、急落のシナリオばかり話をすると、このまま上昇していくというシナリオが消えたのか、というとそれはまた違い、2つのシナリオを用意してそれぞれに対処をする必要があります。
あくまで急落の可能性が高いという話をしているのです。世間の声がこのまま上昇というのであれば、急落した場合は、儲けが非常に大きくなるだけの話です。
こういうのを人面張りといい、一番、リスクが少なく大きな利益になる可能性が高いので、私はこういう張り方が好きなだけです。私が今の時点で書いたシナリオは、あくまで、予定は予定であり、そのシナリオがどういう風に値段がなったら、崩れるのかもみなさんは予定を建てなければいけません。
私は今の時点で考えられるシナリオを考え、値段によってはそのシナリオをいくらで変えます。理解するだけでも大変なのに、そのうえ、まだ自分でも考えなきゃいけない、面倒くさいと思う人は、相場なんかやらなきゃいいのです。
基本の考え方は今までさんざん書きましたので一生懸命、過去に書いたのを読み返す必要があるのです。それを読みもせずに、またコメントで負けたからお前の所為というアホは、才能よりも人間として問題があります。
マーケットの勝ち負けは全部自分の責任に帰結するのです。参考にするのも、しないのもあなた勝手です。信用しないのであれば、無視すればいい、そんなのまで面倒見切れません。
今度こそ、金利の問題となると思う
上記のグラフはきのう行われた5年債の入札結果になります。きのうの結果は、グラフに書き加えられていませんが、5年債のクーポンは2.658パーセント、前回の数字は2.434パーセントになります。
FEDのターゲットは変わっていませんので、如何に年初から金利が急騰しているのかわかると思います。つまり去年の年末にFEDが政策金利の誘導水準を挙げましたが実際に市場金利が上昇するのは、2月になってからと考えると、今後、住宅ローン金利や企業の社債などに大きな影響を与えるのはこれからとなります。
つまり減税などしたって、それはすべて金利上昇で減税効果が消えてしまう可能性があると、私はずっと言い続けましたがそれを証明した形になります。減税効果で株価が高い、とか言っているモーサテの専門家がいかに間違ったことを言っているのかよくおわかりになると思います。
ついでに、今はモーサテの為替専門家と称する人たちは、ドル安の分析をしていますが、そもそもこのドル安は去年の春から始まっており、その分析が今年に入ってからの分析をしていますので、見当はずれの分析を得意気に語っています。
私が画面に向かってアホと言っているのは容易に想像がつくでしょう。あのコメンテイターの中で、当たっているのは佐々木という外資系のおじさんだけであって、他は全部、見当違いのことばかり言っています。円安ババァに至っては何もわかっていないと断じる他ないのです。
そして年初に中国が所属を公表せずに、アメリカ国債の買い付けを控えるかもしれない、とブルームバーグにリークをしたニュースを思い出せば、どこかでドル安が転換するはず、と認識をしなければいけません。アメリカ国債の買い大手の一角である中国がアメリカ国債を買わないとなれば、困るのはアメリカです。
だから、トランプはドル高を示唆する発言をダボス会議や予算教書で言わざるを得ない状況になるのです。そのうえ、日本は3月末を控え、円のレパトリが起こる時期に差し掛かっていますし、3月の1週か2週に急落をするのも毎年のアノマリーです。
アメリカのレパトリ減税にしても、まだ企業側が計画を発表している段階で、本格化する段階ではありません。つまりドル高に転換するのは、4月以降、というシナリオ通りに私は動くということです。
つまり、論旨が一貫している、つまり正しいシナリオであれば、すべての材料、テクニカル、内部要因がその一つのシナリオで全部、説明がつくのです。
私は、今、当たり過ぎていると自分でも感じていますので、横柄な態度や人を見下すような発言を控えなければいけないし、また、勝って兜の緒を締めよ、ということを意識しています
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だいたい、例年、4月以降、そして年末と外しますので、今年はその課題を克服できるかもしれないけど、期待していますが、思いあがってはいけない、と何度も心の内で繰り返しています。まだまだ、私は自分の能力が高くなると信じています。
なぜなら私は現時点でも、至らないところだらけであって、まだまだ向上できると信じています。私はそういう人間は大好きですが、皮肉屋とか文句ばかり言っていてもいいですが、自分のことはさっぱり放置をしている皮肉屋、文句垂れは大嫌いです。
まさに自分は安全なところにいて、リスクを他人に転嫁するような最低な人間だけには絶対になりたくない、と考えています。その典型が証券会社やFX会社になるのです。
手数料だけは委託が勝っても負けてもしっかり稼ぎ、顧客には適当なアドバイスする、自分の収入源を確保しておき、顧客の勝ち負けなんか関係ない、というのが証券会社、FX会社になるのです。FX会社は呑み屋なので適当に勝ってくれないと困るのです。
なぜなら、顧客が負け続けると新たな資金が入ってこないからです。そういえばマネックスの広木、日経が今年3万円になるとぶちあげた張本人、どこに行ったのでしょうね。
彼はよく当たりましたが、致命的な欠陥があることに彼自身が気付かないと無理でしょう。マネックスのオーナーに日本株が盛り上がるような発言をしろ、と言われたのはかんたんに想像がつきますけどね。そのかぁちゃんがテレ東のキャスターですから、おおがかりな負けるインサイダーと言っても過言でもないな、と思います。
(この記事を書いた人:角野 實)