あれこれとゴタクを並べる前に以下のグラフをみてみましょう。 アメリカドルの強弱についてみなさん、理解に苦しむ方が多いと思います。これがドルの本質的な強さのチャートになります。
1964年からグラフがスタートになっていますので、1971-72年から変動為替レートに移行したと考えると、グラフのX軸73くらいまで動かないのは当然の話です。
529のころがリーマンショックで、577が欧州債務危機や、日本の震災になります。よくみるとあまり、ドル円レートを変わりがないと思う方も多いと思います。
ただ、言えることは、アメリカの成長というのは、ドル安によってしかだんだんと存立しえなくなってきていることがわかります。457というのITバブルであって、そこからまっ直線にドル安になっています。
つまり、サブプライムバブル、要するにリーマンショックの原因となったバブルは、ドル安によって示現されたものなのです。ここが重要なのですよ。
私は、去年の4月からドル安政策を推し進めた結果が、今年の1月、2月の株高の帰結だと断じています。これをみればよくおわかりだと思いますが、アメリカの好景気というのは、ドル安によってしか示現されない、ということになります。
たとえば、625のときに何が起こったかといえば2015年のチャイナショックなのです。つまり、起因というのはチャイナショックと名付けられていますが、ドル高によってアメリカ経済が不振になったので、そのあと、トランプが誕生してアメリカ経済を立て直しただけの話です。
そのトランプがダボス会議、一般教書でドル高を明示したのです。だから、株価が落ちたのです。
金利なんて全く関係なく、わけのわからない犯人捜しが始まっていますが、その原因はこのトランプの発言所為だといっているのです。私は。誰でもわかると思います。
アメリカがドル高にすれば経済減速をするのは火を見るより明らかなのです。でも、今回はそれほど減速しないと思っています。オバマはドル高に舵を切ったときに政策パッケージを全く用意しなかったから経済が減速をしたのです。
トランプは、安全のための移民改革、インフラ投資、減税、てんこ盛りのパッケージを用意しているのです。ま、ビジネスマンとしては過去の失敗から学んでいますので、よくやっている方でしょう。
これで、共和党が中間選挙に負けると思うほうがおかしいと思うのが個人的な感想です。でも、急激なドル高にすれば、またチャイナショックみたいなことが起こるから、しないよ、ということで、円安になるなんて馬鹿の尾河真紀を筆頭に円安派は死滅するのは、このグラフをみれば自明なのです。
彼女はいまだに金利差から円安になると言っているが、金利差がこれだけ広がっているのに、その論拠をいまだに捨てない、学習しないバカとはっきり言っておきます。彼女を信じて、損をする投資家のことなんか考えてもいないのでしょう。
要するに自分のプライドとエゴのために、そのために大幅に損失する投資家のことを一切考えていない、極悪人と断じておきます。
これが女性の旗手であれば、勘違いもいい加減にしろ、と言いたくなります。少し言い過ぎましたが、年後半には私は円安になると考えています。
長い目でみれば円高だと思います。アメリカがドル高政策を維持するのにはまだまだ時間がかかると思います。なぜなら、ドル高にすればすぐに経済が減速するからです。
2017年のドル実行為替レート
ずっとドル安だったからユーロが急騰して、円高だったのです。この状態で、円安、円安と叫ぶやつは私からみればアホなのです。こういうのをみていれば、円安などになりっこない、と断言できるのですよね。
9-10月にかけて円安になるともコラムで書いていたと思いますが、ここには、FRBのQEの完全停止があったのです。つまりドルの需給がタイトになるのですから、ドル高になったのです。
でも、全然、戻らずに再び、ドル安になったのです。その要因は、トランプ減税です。減税すれば、財政赤字が増えるのですからドル安になるのは当然の話で、財政赤字が増えれば、金利が上昇するのも当たり前、結果、円高になるのも当然の帰結なのです。
なんでこんな当たり前のことがわからないのだろう、と不思議に思います。そしてドル高宣言になるのですから、ドル高は経済失速なのですから、株が急落して当たり前の話なのです。反省はその発言が出たときに株が急落するということを書くのを忘れていたということです。スイマセン。
2018年為替予想
みなさん、これを印刷してあなたのパソコンの前に張っておくとよいでしょう。1月の前半は私の計算間違いで、このグラフが逆になると思っていましたが、実際は上記の通りになります。
スイマセン。1月の値はすでにFIXしてありますが、今年はこのような形で為替相場は、過去データと突き合わせてみるとなると思います。
月末毎に終値を修正しますが、形は変わらないと思います。もちろん2月の引値によって、書いてある数字は変化します。でも、形は変わらないでしょう。
信じるか、信じないかはあなた次第でしょう。これで商売しようかな、と思います。(笑)。FXWORKSさんにこの正確なデータが欲しいと言ってみたらいかがですか?絶対に、この計算方法を知っている方は、だれにも教えないと思いますよ。
これは、つまり他の通貨も全部、計算できるということなのです(笑)トルコなんて買える訳ないし、オージーは金利狙いしかできないのもわかりますし、スイスが近いうちに暴落するのもわかっています。
(この記事を書いた人:角野 實)