今朝のコメントを見ると、相も変わらず、アルゴだの、AI取引の影響とわけのわからないことを言っています。私が個人的に感じるのは、このくらいのボラでオタオタするんじゃないよ、と思います。
正直いえば、2000年代前半のボラと比べれば大したことないし、リーマン前後なんてみると、ボラはまだ半分以下としか思いません。去年も言ったように、これからは金融緩和がますます縮小し、もっとボラが高くなると思います。
株の一般投資家の声は、こんなボラをみたことがない、という方が多数いらっしゃいますが、今後はこんなボラばかりになるよ、と言っても、恐怖心が先に立ち、訳がわからない、と言います。
今までの相場は異常であったので、きのうは通常のボラになるのです。日本銀行の緩和は当分、やめる訳がありませんが、これがやめるとなるとスーパーボラタリティーになりますので、このくらいでビビッていればお話になりません。
要するに、相場の基本というのはボラが上昇しても、アルゴが参入しても、結局は投げ、踏みが基本であって、今の場面というのは、曲がっている連中がどういう行動を起こすかを想像して、自身の行動を起こすのです。
出来高は非常に重要なシグナル
きのう日経平均などは最大で1600円下がり、NYダウはきのう1000ドルで、寄りでは500ドル安の訳です。当然、前日までに買っていた連中は、追証が2回かかっているわけであって、きのうは追証1回目がきのうの午前中までに差し入れしなければ強制カットになります。
そして2回目も本日の午前中までに差し入れしなければいけないのです。ま、素人というのはこの追証は払うものであって、損切など考えないものです。
でも、そもそも、本当の金持ちは信用や先物なんてやらないのが当たり前であって、そもそも、信用や先物をやる連中はヤマ師、つまりファンドのこと、や貧乏人が多数なわけです。私も含めてね。
では、あなたが初心者で、追証が発生をした場合、上がってください、お願いします、とお祈りをするのが当たり前です。でも、お金がないから後場寄りに強制決済になるんだ、ないしはお金があっても、後場「軟調な展開になれば」諦め、決済をするから引けにかけてまた大きく売られる、という展開というのはよくわかると思います。
FXも先物、信用だと思っていない人が多数だと思いますけどね。とにかく、今の相場の値段メカニズムなんて昔から変わっていなく、損切をする人が多ければ、相場は戻り、追証を積む人が多ければ、マーケットは下げ続けるのです。
参考までに両建ては損切りと一緒のことです。つまりきのうはフラッシュクラッシュのように、大きな損切りを出した人がいたから大きく下げた、と解説をしました。
これは損切りなんだから相場は戻る、というのはきのうは判断できますが、問題は下げ幅ですから、日中も下がり続けたのですから、本日も追証の残務処理をしなければいけない人がいるから値動きが不安定になる、というのはだいたいわかるものです。
こういうときには出来高を見るのであって、大出来になった場合は反転の予兆になるのですが。普段のマーケットでは、出来高なんかみても、マーケットの強弱なんてわかりません。
ともかく、こういう基本中の基本を知らない人が多すぎるのです。FXで出来高はティックの回数になるのです。今のマーケットでは出来高は非常に重要なシグナルになるのです。
普段から出来高を気にしている人というのは、プロのフリをしているだけだと思います。データ的に出来高から相場なんて、わかりませんよ。こういう分析を内部要因分析といい、FXをやっている方にとっては、学ぶ機会がないことだと思います。
じゃあ、どうなるのか?
きのうアメリカ長期金利が大幅に反転をして、大陽線が出たのですが、これは、ピンコ立ちじゃなくて戻り売りの罫線。今回の下げに金利は関係ない、と言っているので、ついでにドル安について触れると、ユーロドルはピンコ立ちの罫線です。
しかしピンコ立ちというのは本当に恥ずかしい言葉ですね。もう少し、ネーミングを現役のとき考えればよかったと思います。つまり、ドル安、金利高は継続です。
ドル安なら、円高ですし、そして、ドル安なら株高です。ついでに金、原油高になります。あ、仮想通貨もです。年初の流れは全く変わっていませんが、今回の急落で、近い将来、相場が反転するな、というのはほぼ確信に変わってきているかも?と考えています。
(この記事を書いた人:角野 實)