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意味不明な円高・ドル安も113円を目指す思惑は変わらず

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きのうの午後くらいから、意味不明なドル安円高、そして、ユーロ高、金高と続き、売りだけを残してさっさと寝るような事態になりました。
これだけ寒いと、若い方は気が付かないと思いますが、相当、体が疲れるものです。お仕事をしながらFXをやっているという方は、こういう天候のときにはまず、頭が働きません。
本人は元気なつもりなのですが、集中力などが落ち、つまらないミスをするものです。インフルエンザというのは誰でも感染リスクがあるもので、その予防は体温の維持と、疲労の防止であると思います。
それを気付かないで人混みにいくと感染すると考えています。寒い日というのは、きちんと自分の体と相談をして、お部屋が暖かくても外気温が下がるとやはり体は冷えるものです、考えてトレードはしなければいけない、と私は考えています。

テクニカル的な解説

前回の安値に面があう、というダウ理論と、私の個人的なテクニカルでもその安値近辺に買いの目安があり、そこで買い指しが集中したのでしょう。
そこに指値が集中するということは買い板が厚くなることになります。買い板が厚いということは、ファンドの格好の売り標的でしょうし、アルゴリズムも板が厚い方向に玉を傾けますので、そのストップ狙いの売りが入ったということになります。
こんな現象は久しぶりにみたな、というのが感想であり、もちろん、今までもこういった現象があったのですが、こんなにおおがかりにストップロスが発動されたのは久しぶりのことになると思います。
つまり、今まで、ストップロス狙いの売り、というのはあったのですが、その程度は0.5パーセント程度だったのです。
今回は前回安値が110.2円とすると、今回108.97円です。110.2円の1パーセントは1.02円になりますから、110.2円-1.02円=109.18円です。今回の安値が108.97になりますのでストップロスで1パーセントの下げは珍しいと思います。
つまり、ストップロスの売りを誘って、仮に110.2円が正しい、押し目の値段と考えると、この値段には時間をかけないで戻るはず、と考えるのが妥当になると思います。
なぜなら、この108.97円というのは内部要因の結果、示現した値段になるので、ファンダメンタルズで110.2が本当に押し目であれば、間違った値段というのはすぐさま修正をされるはずです。

こういうときの注意点

よく損切をした値段が安値、高値だったという話がありますが、それはどういうことかといえば、あなたのもともとの考えが正しかったのですが、マーケットが110.2円を安値と認識していたものが、買いが殺到をしても値段が思い場合、その板が厚い場合にはファンドやアルゴに売り集中し、思惑と値段が逆に行くケースがあるのです。
実際、きのうのドル円の円高というのはユーロドルの上げ幅よりもきついものでした、今回のドル安の現象というのはユーロドルを中心に動いており、ユーロ上昇の半分くらいしかドル円は円高にならなかったのですが、きのうの円高道中はユーロドルの上げ幅より勝っていたので、これは、内部要因に帰結する動きだな、と判断することができるのです。
そのもう一つの証拠に、金の動きがありました。金は、1340ドルから1360ドルまで急騰していたのですが、ドル円はのんきな動きでした。
つまり、円高が収まったような動きを一時的に示しましたが、金は急騰したまま、つまり、金をみればまだ、ドルは安くなるのでしたが、その現象が起こっているときに私は冷静にその現象を分析することができなくなってしまったので寝たのです。
前回安値から0.5パーセント安で買いは入れましたが、時間をあけてみると、また円高になっているので、頭にきて寝てしまったのが真相です。(笑)
だいたい、意味不明なところでストップロスを食らうということはみなが、同じ方向にやっているから逆方向に行くのであって、だからストップを駆ってから、あなたが思うような方向にマーケットは行くのです。そしてもっていれば、よかったということになるのです。
こういうときは1パーセントの法則を思い出して、買っては駆られの繰り返しを繰り返すほかないのですが、経験の少ない人にはできません。私も久しぶりのことなのでパニックになってしまいました。反省です。
年初は相場が訳わからなかったのですが、先週あたりから一本の道が見えたような気がして、調子にのっていたのでしょう。反省です。
ここから言えることは久しぶりにVIX指数が11ポイントになっています。これはオプション取引が活発になっている証拠で、下値を見る投資家が増えていることになります。
おそらく、今年は去年から言うようにこんな懐かしい、ストップ狙いの売りが出てくるということはボラが増えると思います。つまり今までの相場のことは忘れて、みなさんの売り買いの指標になるものが変わるということです。かんたんにいえば、場付きが変化しつつあるということです。

ファンダメンタルズから

これだけユーロ通貨高が続いているのに、欧州PMIが12年ぶりの高値というのは予想外です。つまり、これがユーロドル新値更新を許し、つれてドル円も円高になったのです。
ムニューチン財務長官の発言は前から言っていることは変わりません。要するにマスコミの理由付けです。ともかく、足早く、110.2まで戻るようであれば、ストップロスの売りの帰結ということが証明されますので、113円を目指す方向は変わらないと思います。
チンタラであれば考え方を変えなければいけない、つまりドル安継続になると思います。ドイツ株が急落したのはアメリカへの言い訳か?と思っても不思議ではないですね。
(この記事を書いた人:角野 實
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