今週の重要な予定は、「中国の全人代」そして19日の「GDP7-9月期速報値」になると思います。
みなさんはドル円相場ですと、アメリカ経済に注目がいきますが、日本経済にとっては中国も重要なファクターになります。なんといっても、世界第二位の経済大国であり、日本の最大の貿易相手国です。そういった面では、アメリカも重要になります。
ただ、中国は、人民元相場が実質上の管理相場ですし、経済統計も疑問がつくものが多いのでアナリスト連中は扱いたがらないのが現状になると思います。
ただ、中国PMIとアメリカのPMIを足したものの推移が日経平均株価価格推移と似ているのは単なる偶然ではなく、日本経済は中国とアメリカ次第の側面があるということは間違いのないことだろう、とは思います。
やはり等号、不等号の話
ユーロとドルの逆転をして「ユーロ>アメリカ」になったのは4月末です。ところが、実際にユーロドルが急騰したのは6月末からになります。つまり最終的には等号、不等号の結果の通りになり、その帳尻合わせは期末に向けてなる可能性が高いといえると思います。
現在のドル円の情勢は、アメリカには特に不透明な材料はないのですが、日本や選挙や北朝鮮問題などがあり、中国は全人代を控え動きにくい状況になっています。
選挙や全人代は予想がしにくく、投資家は動きにくい状態だと思います。特に日本の消費税に関しては日本人全員の財布のひもに直結し、増税に賛成の自民党が勝つという報道は信じがたいというのが素直な感想になります。
株の手数料も値上げになりますから、FXでも手数料があれば値上げになります。なんでこんなにみんな増税に賛成なのかよくわからないというのが本音です。
参考までにFXの手数料はない、と考えている方は多いと思いますがインターバンクレートのビット、アスクのスプレッドは手数料であり、それに消費税が加算されるのは当然の話になります。
つまりスプレッド拡大になる可能性があるのです。でも、構造的な問題でしないでしょうけどね。要するに単に呑んでいるだけですので、手数料なんかで儲けていなく、顧客の9割は損をすることを前提にFXはシステムができているのです。
話がそれましたが、基本的には「アメリカ3.1>日本2.5」ですから、円高になる。これは、格差が10パーセント程度開くことを意味しており、来期、9-12月期はもっと開くことになるのですが、円安、円安と騒ぐアナリストは何も理解していないのでしょう。
株価だって、以前、お話したように21000円超えから201290円くらいで頭を迎えると思います。
それ以上、買う根拠がないのです。最後の爆上げに、投資家が買おうか、と検討している方が多いのには、笑ってしまいます。もちろん、あがる可能性もありますが、そういうのは21400円から上はバブルというのです。
本日の展開
面倒なことは書きたくないので単に言えば、本日は「円安方向の戻りが出やすい日」になると思います。戻りのめどは112.4-5円、最大での話で、ここまでは戻らない可能性が高いと思っています。
株の買い付きを今週いっぱいさせて、中国GDPや、選挙結果をみてから下がるのではないか、と考えています。
(この記事を書いた人:角野 實)