衆議院の解散、総選挙が10/22の投開票でほぼ決定したと思います。このFXコラムでは何度も触れてきましたが「日本の国政選挙になるとマーケットは買いになる」ということになります。
特に、安倍政権への支持率は株価に密接にリンクをしているので下がらない可能性が高いと思います。
株価はどうなるのか?
おそらくこの7-9月期もアメリカ経済は予想以上にインフレが起きないことになると思います。もちろん、4-8月までドル安であったので、物価というものはだいたい通貨安になってから3-6カ月後れで反応をするものですので見かけ上の卸売物価指数や消費者物価は上昇することになるでしょう。
しかし、リアルタイムの物価は下がり続けることになると思います。そして、中国は人民元高の影響を受けて経済が失速をすることでしょう。今年の10/18にが全人代ということを考えると絶妙なタイミングでの日本の選挙になります。
中国ではこの全人代に合わせて景気をピークにもっていくのが恒例行事になります。全人代以降にその数字の帳尻合わせをするのも恒例行事になります。
そもそも、中国の発表する数字が正しいのか、正しくないのか、ということが私の頭の中では混乱をしています。今、観察をしてみているとほぼ、正しく、世間で言われているような数字の操作はないような気がします。
日本の貿易相手国である、アメリカ、中国が絶好調とはいかないまでも、ある程度、上手くいっているのですから、日本の株価は堅調に推移をすると思います。
10月末や10月中旬には米中のGDP速報値が発表されますし、これ以降、選挙日程を不確実な要因によってずらすこともできないという判断も働いているでしょう。
上手く説明はできませんが「10月くらいが世界の株価のピークになる可能性が高い」と思います。日本の株価の上値メドは、21000円でしょう。まちがって、21290円くらいになると思います。
FXはどうなるか?
難しいのは為替になります。なぜ、難しいのかといえば、為替相場を動かす、債券市場が機能不全に陥っているからです。ご存じのように、日本銀行が長短金利操作によって今や、日本銀行が日本国債の8割を所有することになっていますので、流動性が全くなくなっているのです。
つまり為替を円安にしようと思うのであれば、金利を上ぶれさせれば円安にいくのですが、もちろん日銀が操作をするのではなく年金基金がやるのですが、バカバカしい、本当にそんなコントロールができるのか、ということが焦点です。
株は外国人投資家が売っていますので、その買戻しによっておそらく上値追いは楽になると思いますが、21000円近辺ではまた、外国人が大幅に売ってくるでしょう。
ですから21000円近辺を突破するのは非常に難しいと思います。こういった内部要因にて為替を評価するのは非常に難しい話になりますが、基準値で考えていくと、今年の基準値というのは110.7くらいだとだいぶ前に書いたことから推測をすると「円安の限界値というのは114円程度だろうな」と推測ができます。
本日の見通し
現在、ドル円は111.5くらいになりますが、この辺でヨコヨコするか、目先の頭になるとおもいます。
ただし、安値はそれほど深くはないということが言えると思います。基本的な戦略は買い玉を持ちながら、アンコパッチをかまし、安値の限界でもう一度買いを仕込むことに私の玉はなりそうです。
この安値の限界が現在での推定値で110円フラットくらいなのでそこまで下がることは常識的にみて考えられないということなので、明言は避けます。
ただ、この111.5くらいで止まらないと相場的にはおかしくなりますので止まるでしょう。ここから一段の円安に行くのであればもう一段の円安が必要になると思います。
(この記事を書いた人:角野 實)