プロ野球のリーグ優勝はソフトバンクでセ・リーグは広島になることでしょう。以前にも触れたように、プロ野球の優勝チームというのは新人が育ったチームが優勝する傾向にあり、そして新人に目立った活躍がないときはFAで戦力補強をしたチームが優勝する傾向にあると思います。
阪神が優勝と以前、書きましたが見事に広島の若手成長によって覆されました。世界成長というのも一緒のことであって、貿易量が増えたところがやはり経済の反映を謳歌することになります。
要するに国内の成長など既存のプロ野球選手と一緒で、だいたい戦力的には予想できるからです。成長しても予想の範囲内での成長で劇的な成長というのは見込みがありません。
しかし、貿易というのは、新しい風を吹き込み、予想外のことが起こり易いのです。その世界貿易が海上運賃から推察されることは低迷が予期されます。
つまり、今年の1-3月期のような海上運賃になれば、みな、訳がわからないといって、アタフタとすることになるでしょう。要するに世界経済の要であるアメリカ経済が好調なのに、なぜ、株などが上昇をしないのであろうということになるのかな、と思います。
今回はアメリカや日本経済の今後を占い、ドル円相場の展開をお話していきたいと思います。
アメリカ経済について
先週末、アメリカの小売売上が発表になり、前月比「マイナス0.2」になっています。これは東日本震災直後は需要が低迷したと勘違いをしている方が多いのですが、平常の経済活動を維持するために直後に売上はその需要がなかった分を埋め合わせるために需要、つまり売上はあがるのです。
要するに8月末から9月上旬に大型のハリケーンが襲来をして、経済活動が停滞したのですが、本当に売上がマイナスなのは、ハリケーンの所為なのか?を検証する必要があります。
もちろん、家屋や工場などの浸水によって経済活動の数字が落ち込むこは明らかであり、その数字は全米で0.2パーセント程度の低下が見込まれます。
しかし、アメリカ経済自身は今年、4-8月まで大幅にドル安になってきたことで輸出がおそらく絶好調になっていることでしょう。そして、ドル安なのですから物価の上昇がこれから出てくることになると思います。
肌感覚ではおそらくこのハリケーン被害は、アメリカ経済の好調さに押されて、解消するような勢いの成長を見せるのではないか、と考えています。
ハリケーン被害はおそるるに足らず。アメリカは国内消費が好調で、日本のように内需が不振ではありませんので、世界経済に左右されることはないでしょう。トランプの政策については、先ず、法人税減税は先ごろから言うように達成するでしょう。
その原資は「レパトリ減税」になります。何度も言うようにこれからドル高ですので、今までアメリカ株が好調であった原因はドル安が原因になります。
では、今後、ドル高になれば、株にとって不利な状況になりますが、この法人税減税によってPERが15倍に低下すると言われています。つまりアメリカ株の割高が解消をされ、逆に割安になる。その上、レパトリ減税によって設備投資の原資は企業内部にたっぷりあることになります。
また、金融改革では、保険会社がハリケーン被害によって支払増加が懸念されましたが、再保険の増額によって保険会社の財務は安定しそうです。この金融改革とオバマケアが一体であることを考えるとウォール街規制改革も積極的にやってくることでしょう。
イエレンを再任し、そして反対派の副議長をいれ、議論が活発になることを好むトランプですから、副議長の人選が上手く進めば、イエレン再任はほぼ確定になります。
副議長などはウォール街から選ぶことになりそうなので、どうするか熟考すると言っていますがたぶん、ブラフでイエレン再任は規定路線だと思います。
金融政策に関しては今週のFOMCで資産の縮小は確定でしょう。注意をしたいのは、即日実施ではなく10月からということです。利上げは即日ですが資産縮小は10月からです。とにかく金融引き締めはドル安に一時的になりますことを忘れてはいけません。
北朝鮮は、最初からトランプは戦争を仕掛けるつもりだと思います。ただ、国際社会の認知を得るために、順序を踏んでいるだけです。どうみても、やるつもりなのに、トランプは腹のうちを見られるのを嫌がるのでブラフを打っているだけだと思います。
そうなると今年中に来年の中間選挙の勝利と、トランプ自身の再任がほぼ決定することになると思います。
日本について
今朝、安倍首相が衆議院の解散を示唆しました。こういった、全国区の選挙のときには、先ず株は下がらなくなります。同時に為替も円安に行き易くなるという傾向を忘れてはなりません。
現在の日本の状況は、株の企業業績などは、ピークだと思います。来年や年後半はこのまま円安の恩恵を受けて、業績好調になるのか、そしてこの円安はいつまで続くのかを考えた場合、ピークになると思います。
日本の経済は、円安と原油高でもっていることを考えれば、世界の経済が不調になって原油価格が上がり続けるのか、ドル高になって上がり続けるのか、ということになります。
世界経済の影響を受けやすい日本経済がこのまま好調ということはないだろうな、とは思います。自国の産業にアメリカのアマゾンやアップルのようなスター選手もいなく、有望な若手もいない状況に日本経済に高望みをするのは酷というものです。つまり選挙のタイミングはばっちりということになります。
注目は日程になるのですが今月末解散で来月選挙です。その後、トランプ来日になるので、北朝鮮戦争は11月以降、年末にかけてという日程が読めると思います。
ドル円について
今週のドル円は最初は若干円安方向の、週末、円高気味になると考えています。なんじゃこの表現と思われる方も多いと思います。要するにあまりわからない、方向性がはっきりしない、ということです。
日米の金融政策決定会合によって、アメリカの金融引き締めはほぼ決定的、テクニカルもたぶん、今週末くらいに動きだす兆候を見せています。「円高方向」にというのが私の予想になります。
ただ、選挙という材料が出ましたので、選挙がスタートするのにはその前の値位置は低いほうが自民党に有利になりやすい、という前提条件を絶対に忘れてはいけませんよね。
そこまでやるかはどうか、わかりませんが、暴落していたら、自民圧勝になりやすいというシナリオを忘れずにお願いします。
(この記事を書いた人:角野 實)