朝、ビットコインの口座をみていると口座の値洗いが3倍になっていると、ほくそ笑んでいると、聞き取れない放送が那須の山奥で鳴り響く。
何事や、と思いNHKにチャンネルを合わせるとお天気みたいなものをやっている。ほどなく、北朝鮮がミサイルを発射したとのこと。面倒くさいと思いつつリスク回避のポジションを取る。
きのうの発表
きのうは書き忘れたが、アメリカの消費者物価指数。前回、生産者物価指数がかなり良い数字で、これが円安に行った原因でしたが、何か解釈を間違えていたようで失礼をしました。
きのうの消費者物価指数は前年同月比で「1.9パーセント増」になります。それと比べて賃金上昇が「2.5パーセント増」になります。この数字から類推されることは家計の可処分所得が0.6パーセントの増加ということになります。
つまり、この家計の増加分というのは消費に回される公算が高く、それがアメリカGDPの増加につながるという考え方でいいと思います。これが逆の場合、たとえば、賃金が1パーセント増加で物価が2パーセント上昇となると、給料の増加が物価に追いつかないので、逆に、アメリカのGDPの減少となります。
最近、お話をしている借金やローンの問題というのは、たとえば、借金を抱えている場合、お給料が1パーセント増えても、物価が2パーセント増えているのに、実質のお給料の手取り分は、1パーセントマイナスになりますが、実際は1.9パーセントの所得の下落になるという統計データが出ているのです。
つまり債務を抱えている家計というのは、より貧乏になって行く傾向があり、給料が増えても、それ以上に使えるお金が減少になりますのでより貧乏になる連鎖になります。
逆に資産のある家計、つまり借金のない家庭では統計の数字の通りの結果になることが判明をしています。つまり、借金というのは自分のクビを締める結果になりますので、しちゃいけませんよ、ということです。借金のある家計は、負の連鎖がずっと続き、その連鎖が断ち切れない場合は破産するのは自明の理なのです。
つまりアメリカの景気を占う場合はこの「債務残高にも留意をしなければならない」ということになります。
ともかく、物価の上昇というのが目標にはまだ達しませんが、かなり良好になってきた、その上、物価の上昇以上に賃金が上昇をしているので、問題ないということが今回の統計で証明されたのです。
不安視な部分はハリーケーンなどによって、自宅などが破壊された家計などは借金が増額することになります。ただ、目算ではそれほど負債の増額にはならないであろうと思います。
ここで「アメリカ3.0>日本2.5」の数字というのは消費者物価が上昇し、賃金も上昇しているのですから、アメリカの3.0という数字はおそらく上伸する、ということが推察されます。
つまり、「アメリカ>日本は円高」と自動的に覚えなければいけませんから、円高が進行をして当然の話になります。
アメリカが成長をすると、円安と反応する投資家が多いのですが、アメリカ単体をみるのではなく、日本との比較でFXはみなくてはならないということです。アメリカの賃金、物価はともに良好ですが、日本の賃金、物価はどうでしょう。日本は悪いですから、円高ですよね。
北朝鮮について
北朝鮮ミサイルについて、以前に私は「9/9近辺にはやらないよ」ということは申し上げたと思います。実際、世間は大騒ぎをしていましたが、その通りにの結果になりました。
今朝のミサイル発射は、アメリカ消費者物価の発表後で前回はGDP発表後になります。
つまり「北朝鮮はアメリカの経済指標が良好のときの直後に発射をしている」のです。
ですから、今度の発射は月末のアメリカGDP確定値の発表前後と予想できます。おそらく、北朝鮮はアメリカの消費者物価、GDPをみて発射しており、その発表直後はリスク回避の動きになるということです。
こういうことを知っておくと、テレビの専門家が言う、発射のタイミングがいかに的外れなことを言っているかわかることになると思います。
トランプが11月上旬に日、中、韓を訪問するそうですが、この見方をきちんとみていない人が多いです。戦争が起こるかもしれない地域に来て、アメリカの大統領に万が一のことがあれば、どうなるか?ということをお考えください。
どこをトランプが訪問をしてもリスクはありますが、できる限りリスクは避けたいのはアメリカ政府の本音と考えるのが普通です。ということは「11月上旬前に北朝鮮問題は片付いている可能性が高い」と考えるのが通常の考え方になると思います。
何が起こるのかはわかりませんが、個人的にはその可能性の方が強いと思います。安倍さんは異次元の圧力というのは何を意味するか、一度、融和を示したトランプが暴発に激怒したことを考えると、たぶん、最悪の事態だと思います。
ドル高はほぼ決まり
あとは「円高のおまちかね」ということになります。テクニカルのドル円は前回の北朝鮮ミサイル発射も、ドル円1時間10.30のデッドクロスで予見することができました。
今回もドル円1時間足10.30が朝、7時前にデッドクロス目前だったものが、発射にてデッドクロスになります。今後の展開も、非常にかんたんです。1時間の10と30のかい離が酷いので一度戻して、再び円高軌道になるのでしょう。
■ポンドについて
以前、書いたように、ユーロを買うくらいならポンドを買いなさいと書いた通りのことです。ポンドは当分の間「買い」になります。
そのほか
金やビットコインの暴落は書いた通りです。北朝鮮有事でも金はそれほど買われない可能性が高いです。原油はいつも通りわけのわからない展開ですが、いつも通り、どこかで暴落します。
白金は買い目がなくなりました。日清紡の技術開発は画期的です。新興国投資というのはありえません。トルコやオセアニアを一生懸命推奨した「まぐれ投資家」のカリスマ主婦はセンスがなさすぎると思います。こういうことを書くとさぞ、儲かっているようなメルマガを送付してくるのはやめてほしいと思います。
(この記事を書いた人:角野 實)