たまに、カリスマ主婦と言われるメルマガを時間のあるときに拝見をさせていただくのですが、その内容が酷い、酷いというような内容です。
このカリスマ主婦の手法は相体力指数かい離率だと思われるのですが、その手法は値段がよく動いているときには当たるだろうが、基本的には買いしかしない人。つまり、まるっきり売り相場には弱く、そしてレンジ相場はまるで駄目であろう、ということはなんとなくわかります。
人のことを言えた義理ではないのですが。その説明に最近は内部要因を使い初めています。ドル円は空売りポジションがたまっているからその買戻しによって、円安になるなんて書いていますが、噴き出して笑ってしまいます。
そもそも、なぜ、その売りポジションが溜まったのかの解説もなく、単にそれは何れ買戻しされるから円安という幼稚園児並みの「ポジショントーク」になります。
ファンドが売るにはそれなりの理由があり、その売っている理由が間違っているからこれは買い戻され、円安方向に行くという説明ならまだ納得がいきますが、その説明をすっ飛ばして、買い戻されるから円安、アホではないだろうか、と思います。
ファンドが売っている理由がマーケットに合致している場合は、カリスマ主婦の買い玉は燃料となり、売りが加速するという裏の側面を全く解説していません。
自分が負の面に立たされた場合に、そうなることを仮定しない時点でこの人は本当に儲かっているのだろうか、と思います。優秀なファンドマネージャーというのは自分の仮説に対して、上手く行く場合と、リスクになる部分を比較検討して、ポジションを取るものですが、彼女の場合はリスクを負うことの説明が一切ありません。
そのほか、私が海外旅行に行くと、円安になるとか、たまたま、偶然の事象をさも法則のように語り、アホとしか思えません。こういうたまたま、偶然に儲かった方をカリスマとか呼ぶのはいい加減にしてほしいと思います。
彼女が海外旅行に行くというのは買い相場である程度利益を取ったときに決断するのでしょう。そこから行動を起こすまでの日柄がおそらくほぼ一緒であると仮定すると、彼女が利益を確定してからだいたい同じような日柄でそのトレンドがあり、だから海外に行くときに円安になるのだろうから、もう少し、日柄の勉強をしようと思わないのが不思議でなりません。
こういうタイプの方は典型的なまぐれ儲けの方であって、何れマーケットから消える人です。常に向上がない方はマーケットでは生き残っていけないと思います。
ドル円の解説
下記はドル円4時間足に単純移動平均30と10を足したものです。このチャートをみれば、みなさんおわかりだと思いますが、30をトレンドにして10を基準に売っていけば、今回の売り転換は楽に取れたことはかんたんに想像ができると思います。
これが、言い方には苦労しますが、買いにある程度「芯」が残っている場合には、ローソクが10にタッチしてから売られるのが通常ですが、ところどころに10に届かないで下がるところがあります。
こういう相場は弱いと判断するのが、私の経験値でまだ、長期的に円高であろうと予想をします。その期間予想は、4-6月期は日本とアメリカの経済格差が縮小したのでレンジ相場のような形になりましたが、おそらくこの7-9月期は日米格差は拡大するから円高になるだろうと思うのです。
すなわち、この夏は「円高の夏だろうな」、そして年末にかけても、日米格差は拡大するだろうから、円高だろうと現時点で思います。
場面は日足に変わっただけの話
下記はさきほどの説明のものを日足にしたものです。何度も説明をしている通り、マーケットの基本は日足であり、デイトレーダーなどの短期売買の人も必ずチェックするのが日足です。
日足を語ることなく、FXは語ってはいけないと思います。この日足30がまだ上を向いている限り、戻りを意識せざるを得ません。冒頭のカリスマ主婦の相体力指数かい離率でも、買いサインは出ているはずです。そうならなきゃ、おかしいのです。
きちんと基本を理解しているとそうなって当たり前なのです。理由はここで注目するのは10と実態、ローソク足のかい離であって、このかい離が下げトレンドになってから、最大になっているからです。
ここまでかい離をすると戻りを警戒するために売り玉をある程度、軽くしなくてはならず、その戻りのメドは現在日足10にタッチするか、タッチするかしないかくらいの水準というのは、かんたんにわかります。
つまりテクニカル的なメドが112円近辺にたくさんあるからここら辺でもみ合いになっているだけの話を、専門家と称する人たちは112円近辺での心理的要因だとか、前回もこの辺でもみ合いになっているからダウ理論上、どうのこうの、と始まるのです。その説明、全部、嘘八百ですから。
自分の理屈を強化するために心理的要因やダウ理論を持ちだすのは私もやることですから反対はしませんが、基本的には112円近辺で止まる理由を考えなければいけないのです。私がここ数日、書いた理屈でもいくらでも説明できますし、また、基本的なことでも説明できますが、長くなるので割愛します。
本日の予定
本日はアメリカの「住宅関連指標」が発表されます。前記の説明をしたのは、これを一番、説明したかったから、割愛したのです。住宅関連指標は、先行、一致、遅行の指標のうちどれに当たるか、を考えてください。これは先行指標です。
つまり、私たちにとってはとても重要な指標です。今までの先行指標は、景況感指数の発表、たとえば、ISM、ミシガンなどでした。この景況感指数は経営者へのアンケート調査であって、具体的な数値を伴うものではありません。今回のこの住宅指数は、この数字を分析すれば、「GDP」がだいたい、どのくらい上昇するかの計算ができます。
そして、次に予想値をみます。この予想は全部、プラスです。つまり、7-9月期のアメリカ「GDP」が加算されるものの予想です。この予想はISMやミシガンの数字をみれば妥当です。そして設備投資が増えることも納得です。ニューヨーク連銀指数というのは、いつも悪いので相手にしません。
今夜の住宅関連指標は全部、いいことは前提で、これは経済の原理原則からいえば合っていることです。ただ日本のボケナス専門家が住宅関連はいいと、日米の金利差拡大で円安になると吠えまくるのでしょうから、そこで買われるのが日足の10くらいなのかな、と思っています。
カリスマ主婦を筆頭にたっぷり買ってくださいね。お願いしますよー、池○さん、ということです。
私は買って、それを担保にポイント、ポイントで売るということです。たぶん、私の売り玉の燃料にカリスマ主婦の玉がなると思うのですがね。ちなみに彼女のメールは迷惑フォルダに振り分けたので当分、みることはないでしょう。
(この記事を書いた人:角野 實)