読み込み中...
正直いえば、大きく曲がり完全に曲がり屋になってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。申し訳ないです。春先、6月から115円程度まで戻りをいれてそこが戻り天井になるのではないか、という見方が正解であって方針を変更しなければよかったということになります。
また、前回、戻り高値は114.2-3になるのではないか、と記したのが結果、114.9程度であったのでそれほど大きく間違いではないと思っています。今回はドル円の要諦についてお話をしていきます。
これだけ、市場金利と公定歩合のかい離が行われてしまったので利上げは大方の予想通りになるでしょう。今回のトランプ大統領誕生直後にフォーカスされたのは、財政出動による財政赤字の拡大になります。
財政赤字が拡大するということは、アメリカの信用が落ちるので債券価格は上昇して、金利は下落するという構図になります。そこで世界、特に日本の投資家や投資顧問は一斉に金利上昇局面にあるアメリカ債券を一斉に買った、というのが主な主因になると思います。
つまり、今回のドル円相場は金利をフォーカスに上昇を開始して、つまり金利の高い米ドルを買い、安い日本円を売るという行為によってこの円安相場が示現をしたのだと思います。
この行動が一巡をすれば、要するに、金利の高い米ドルを購入するのが一巡すれば、あとはアメリカの財政悪化を受けて、アメリカの財政とドルの価格はリンクしているのでこれ以上のドル高は想定できないことになります。
そして、ここ一連のドル高によってアメリカの輸入物価がさがり、インフレ率もおそらく低下をするということになります。インフレ率が低下すれば「ＦＲＢ」はまた利上げのタイミングを失うことになりますので、ほぼ利上げは確実でしょう。
市場金利と公定歩合のかい離を今回の「ＦＯＭＣ」では訂正する動きになりますので、マーケットへの影響は大きくないと思います。ただ、ドル建ての借金の多い国、新興国は金利上昇によって、景気減速を余議なくされることでしょう。
何が言いたいかといえば、ドル円の動きは、債券価格、アメリカ債券の価格をみれば大体動向は見えるということになります。
上値の考え方
酒田罫線法の有名な考え方に新値１１手-１３手で一相場を終えるという考え方があります。
新値の計算の仕方は基本的には、大引け新値三段足と同じになりますが、ここは私、独自の考え方になるのですが、だいたい、安値から１１－１３パーセント上昇局面でも大体の駆け足相場は終了するというのが経験値になります。
つまり、今回の安値、101.1程度に１．１１か１．１３を掛ければその解はでるということになります。その解は112.22-114.2になりますから、私が頭の予想値を114.2-3と予想したのはかんたんな話になります。
それと債券価格をどう予想するかによって、今後のドル円価格というものは、予想できると思います。個人的には債券価格は底値探りという状態で、いつ反転するか否かの状態に入っていると思います。
つまりドル円は反転するのではないか、と思います。ただ、懸念材料は、次期財務長官はドル高の支持を表明し、そして、トランプ政権誕生からハネムーン期間まで株価は、安定的に上昇する可能性が高いということになります。
そのときに債券は株価が上昇すれば続落という形を取ると思いますし、そうなると金利がまだ上昇するという局面も予想できます。ですから、これから年末まではどちらもあり、と思って、建て玉をするほかはないと思います。
また、蛇足になりますが、一応、ユーロドルは今年の最安値は取ったのではないかと思います。つまりユーロ高になる傾向が強く、ドルは安くなるというのがこう考えれば合理的ということになります。
（この記事を書いた人：角野 實）
