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9月の上旬から円高、ドル安傾向が続いていた外為市場。そもそも売られている理由があまりよくわかりません。私の基準の計算ではだいたい、104.5円くらいが今の適正値になるのですが、現状は101円台です。今回はそのことに関して考えていきましょう。
ドル円を移動平均で読み説く？
上記はドル円日足に「単純移動平均30」を掲載したものになります。上記のチャートからわかることは今は移動平均30の線上をうろついていることは誰でもおわかりになるかと思います。
はっきりしていることは、去年の年末から移動平均の30に沿って下落をしていることであって、本日は30の下に入っていますが、ここ最近は30より上にいくことがあまりないということです。
5月や7月に一度30の上で推移をしたことがありましたが、テクニカル的な観点からいえば特に7月の戻りなどは戻りがきつすぎたから、きつくさがったということではないか、と思います。
私も年末に向けて110円をメドに円安になると言い続けていますが、これだけ、長い間、円高傾向が続くとまだまだ円高になる可能性があるかも？と思っています。
これは、考え方の継続性の問題で、人間は目先の事象に強く影響されるという考え方を知らない人はここで方針転換をして円高にマーケットをやっていくと思いますが、経験の長い方ほど、そういう特性を知っていますので初めに考えた方針は変更をしないと思います。
しかし、例年の傾向からいえば、去年の基準値に戻ってからそして今年の基準値に向かって円高になるは毎年の傾向なので、いったん円安に行く方向性で考えています。
つまり来円の年初から3月にかけてはハイパーな円高になるだろうな、とは思っています。一気に70円に向かっていくとはさすがには思いませんが、日本の経済傾向とアメリカのそれを比較すると円安にいくのよりは現実的な考え方になると思います。
重要なポイント
本日は、上記の30を完全に下回っていることですから罫線の考え方でいう安値の下抜けの考え方になりますから、自動的に成行売りの考え方になります。
9月に入ってからの値動きを詳細に分析をすると直近の考え方は、まだ、円高になると考えるのが通常の考え方です。
よくわかっている方は、この場合は、下に大きく突っ込むケースが非常に多く、誰もが呆れるような円高にならないとこの円高はいったん終了しないと考える方はきちんと罫線の分析ができる方です。その値段を計算するとなんと99.1円くらいになるのですが、あまりの円高に非現実的過ぎると思います。
個人的には突っ込んでも100円台の半ばから前半と考えていましたが、理論上の値段が99円の前半ではちょっとありえないかなと思います。ただ、理論上のこの値段というのは、過去の経験則からいえば示現率が80パーセント以上になりますので無碍にもできないということになります。
つまり、長期的というよりも年末までの3カ月は円安にいくだろうけど、目先、この日米の金融政策決定会合の結果如何によってはものすごい円高に行く可能性もあるということです。
まとめ
私の相場観というのは参考にしなくても結構なのですが、重要なことはここのポイントというのは、自分の考えた相場観に対して、テクニカルを自分の相場観に合わせようと思ったらいくらでも合わせることができるくらい線が複雑に入り組んでいます。
人間は、誰でも自分の一生懸命考えたことに、報酬を欲しがる生き物ですから、こういう場面では自分の経験値や最初に感じたことの直感を一番、大事にすることが一番大事なことだと私は思います。
ですから、個人的な意見としてはここは円安、円高どちらにも対処をしたポジションか、一番いいのはノーポジにすることではないか、と思います。私は高いところで売ったドル円ポジションを残すのみで、あとはナンピン買いをする予定です。
（この記事を書いた人：角野 實）
