タイトルの格言は古くから株式市場にある言葉になるのですが、今回はそれを地でいった相場になりました。下記はNYダウ平均の先物日足チャートになります。
残念ながら、私のものぐさな性格が災いをして翌営業日の足が入ってしまっているのですけど、前営業日の足の線組、つまり大陽線をみたときに私が感じたことは1日の営業日で上昇しすぎ、これは急落する、と感じたのが第一印象。
この印象を説明するのは難しいのですが、大急落をした後は急速に切り返すことはよくあることです。
しかし、急落したあとにその上昇幅があまりにも大きな上昇をすると相場の経験が長い方はわかると思うのですが、必ず急落をします。
9/13に急騰した理由
先ず、急落した理由というのは世間一般では「FRB」の各地区の連銀メンバーの中で特にいつもエキセントリックな発言が目立つお二人が「FRB」はすぐにも利上げをするべきだと主張したことから、今月の利上げがあるかもしれない、とマーケットが判断をしたところから、株式市場が利上げをするなら株は手仕舞いということで急落をしたのです。
その前営業日まで「高値モチアイ」をやっているのですから、買い玉が溜まっていることは十分に想像できるのですからその玉整理が行われることは容易に想像ができると思います。
つまり、8月は高値モチアイか若干の上昇になるのですから、買う人は暴騰を夢見て買うのっですから買い玉を相当買っています。その上、同じ値位置にいるのですから、買い玉は手仕舞いできないから下がれば自動的にストップの売りが増えるのは当然です。
その整理に時間がかかるのは当然の話です。しかし、私は翌日のNY市場の前引けまでかかるかなと思ったのですが、実際はNY市場のオープン前から上昇を始めました。何度も言いますが、私は小さい相場観は全く当たりませんので、その辺は承知しておいてくださると助かります。
その後、起こったことは、みなさんのご想像通りで自分が投げたところ、損切りしたところが買い場になって急騰をしたのです。この9/13の日足が上髭になっているのは売り方の踏み上げ、つまり売っていたものを買戻ししたから上髭になったのです。
売り方が損切りをすれば急落するのは当たり前の話なのですが、そういうところを含めて、急騰のあとに急落ありなのです。
利上げはあるのか?
今回は、エキセントリックな地方連銀のトップが利上げをすると発言をしたのに反応するのがおかしいのであって、私は実際、やはりヨーロッパの信用不安の問題だったと思います。
「リーマンショック」のときを検証してもわかると思いますが、発生当初は全部の市場が為替を含めて下落して、事態の内容がある程度わかってくると、リスク回避の買いが債券やゴールドに入ります。
あとは仮想通貨、ビットコインなどです。今回のイタリーの件、万が一のことがあればイタリアの預金口座残高に対しての課税になると思いますので、仮想通貨、ビットコインやリップルなどに人気が集まるのは必然になります。
こういったユーロ不安が再燃しているなかでそんなことがあると思うほうがおかしいのです。利上げなどあるわけがないのです。
先ず、企業物価が若干改善しており、そのときにわざわざやる必要があるのか?ということと、アメリカがする可能性が極めて少ない、ということを考えれば、またドアホな報道をしていると思うのが普通です。
もし、この「マイナス金利」拡大がマイナスを見送った場合はどうなるのでしょうかね、見ものですね。そうすると、上記の新聞はまた言いわけ記事でいっぱいになるのは恒例行事です。何も経済を知らない方が憶測だけでモノを語るのではない、と本当に思います。状況を考えれば私は、ない、と思います。
最後に
NYダウ先物の週足を掲載します。このチャートをみてみなさんどう思われますか?私には「戻り売り」にしか見えませんけどね。
(この記事を書いた人:角野 實)