いろいろな「ファンダメンタルズ」で見てきましたが、少し「テクニカル」でドル円相場をみていきたいと思います。本来、テクニカルというものは「モチアイ相場」には非常に弱いものということを理解している人は少ないのです。
なぜなら、非日常と日常をわける線引きがないからです。先ず、相場で利益を取れない方というのはどこに問題があるのか、といえば非常に簡単な問題で、端的にいえば「自分は変わらないと思っている」人間です。
人間は常に感情の動きで変わるものなのに、自分が変わらなくて周囲が変わっていると思っている方は、先ず相場への認識も間違っています。
たとえば、私は場付きによってみる「移動平均線」を変えます。この移動平均線を変えるのは、なぜかといえば、市場参加者の心理が変わっているからです。
市場のセンチメントが変われば当然、マーケットの動きも変わります。市場センチメントが変わるということはマーケットの参加者のセンチメントも変わっているということになります。
その参加者の一人である、あなたもその心理状態をかえなければいけないのに、一つの指標しかみていないあなたは、当然破れ去ります。
ですから、この状態のときにはこの指標、あの状態のときにはあの指標というように時によって機能するテクニカルは違います。いつも、マーケットが同じと思っている方は必ず破れ去るのです。
テクニカルの本質
テクニカルの本当の基本というのは「非日常状態」を当てるということに主眼があるのです。
つまり、あなたが将来に関して不安があるのと同じように、世界の人も将来が不安だから未来を知りたがるのです。つまり、本当にテクニカルの使い方がわかっている人というのは、非日常状態、つまり天災や事件などを予測したいと願っているのです。
それが起こることが、わかりたいという気持ちがテクニカルの本質になるのに、モチアイ相場にもそれを当てはめようというのはおかしなことになるのです。
モチアイ相場というものは結局、日常生活なのです。だから、日常が永遠に続くと思う方はモチアイ相場に強い。でも続く訳がないのです。
個人的には、統計やグラフのデータ分析をすることの意味というのは、ある程度の将来を予測したいということに他ならないと思います。それを「ビックデータ」を駆使するから、その日常が永遠に続くと思っているのが、ビックデータなのです。
本来、均衡状態と非均衡状態は交互にやっているので、あんなものどこかで破綻する、と思っているのが本音です。何もわかっていない方があのようなものをありがたるのです。
モチアイ相場が永遠に続くと思って、ずっと儲けていた投資家がトレンド相場に移行したとたん莫大な損失を出して市場から退場するのと一緒のことです。
「ビックデータ」のリスクはご理解いただけましたでしょうか?ビックデータが儲かると思っている連中はどこかで自分の会社が吹っ飛ぶようなリスクを抱えていることは夢夢思っていません。なぜなら今、儲かっているから。私からみれば、アホの一言に尽きます。
今の相場
上記はドル円日足に「移動平均10」を足したものです。5月、6月、7月は移動平均の向きにしたがって、くっついたり離れたりの幅が大きくなりました。
今月に入ってその「かい離」が大きく縮小して、現在、現在値と、移動平均のかい離がほとんどない状態です。つまり均衡状態、言いかえれば日常生活に近づいているときなのです。
今までであればトレンドが下をむいている、つまり、移動平均が下を向いているのですから、ここで売ればいいのです。
でも、7月の11日からスタートしたような暴騰相場になれば、トレンドも上向きになります。大きく下にかい離した場面が8月にないので一度、ダメ出しの円高局面もあるかもしれません、でも経験値ではこの状態は円安に大きく移行するとは個人的には思います。
(この記事を書いた人:角野 實)