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アベノミクスが崩壊したらドル円は70円?

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前回は、まだ「アベノミクス」バブルは継続中であるということを説明しました。
しかし、今回の補正予算のメニューをみても力強い日本経済は望むべくもなく、どうやってこれから、株高や円安を維持させるのであろうか、と思います。
加えて、最近のアメリカの経済指標をみるとほぼ、現時点では9月の利上げはなくなったな、と思います。となると、利上げ後には、ドルは安くなるということは再三再四、去年説明をしましたが、新興国通貨は、もっと安くなるということも忘れてはなりません。
ドルが安くなるということは円高、ユーロ高には基本的にはなりますが、はたしてどうでしょうか?

今度の危機は来年の2月、3月

前回、今度の危機は確か5月になると申し上げたと思いますが、5月から本格的に下げ始め、6月のイギリス問題がピークになりました。

今回はその余韻が8月ということになると思います。日柄的には、この下げも8月の下旬から9月上旬までには終息するはずで、その後は、「来年の2月、3月に向けて110円程度まで回復」をするはずです。
この110円という数字は何かといえば去年の「ドル円の基準値」になります。例年、2015年の基準値というのは、その翌年の年末から年明けにかけて示現する傾向にあり、それが2月、3月になるのではないか、ということになります。
もちろん「クリスマス休暇」前に110円をつけてしまう可能性も否定はできないのですが、おそらく110円程度になると思います。
その110円をつける過程においては、円安ということはドル高になりますからその間にユーロが今年の基準値0.901程度をつけるのではないか、という推論が成り立ち、また年末から来年の年明けにかけて去年の基準値1.1程度をつけるのではないか、という推論も成り立ちます。
この推論からいえば、110円まで行くドル円をメインの通貨ペアにして、そして年末から年明けにかけてユーロが安値を出したときにはユーロにメインを変えていくという方針が年後半の作戦の基本路線になるのではないのでしょうか?つまり、来年の2-3月まで楽観論が続く可能性が高いと思います。

アベノミクスが崩壊したら・・・

しかし「アベノミクス」バブルと私が再三いうように、日本経済はバブル状態で、あって決して景気がいい状態ではありません。
この景気循環がよくなる前提はきのうも記したように、企業物価が上昇することが一番の条件であって、その物価が上昇する条件というのはドル円相場と原油になることが日本銀行の前提条件になります。
ドル円に関しては、ある程度、円安が進行するとは思いますが、原油価格はドル高なのですから下落しますよね。アメリカのEIAは58ドル程度まで上昇する予測を出していますが、この価格ではアメリカの経済が停滞すると予測しているのと一緒のことです。政府機関が堂々と景気後退予測をするのは今の状態のアメリカではありえません。
つまりEIA、アメリカエネルギー情報局も全く、原油価格が何の要因で上下動をしているのかわかっていないのです。
この58ドルの根拠はおそらく需給要因からの推測ですが、原油の需給要因なんてわかった試しががないというのが現実であって、需給の側面から価格を予想しておお外ししている研究機関はみな、アホということになります。
私からみれば何の反省もしていません。つまりドル高で原油が上昇する訳がないのに、上昇するという日本銀行やEIAはアホということになります。
結局、大した物価上昇もなく、また来年の新年度入りのころにはまた危機がやってくるということになります。そしてまた来年の今頃は円高祭りなのであろうと思います。アベノミクス」が崩壊をしたら、70円コースではないでしょうか?

ポンドについて

ポンドはドルに対して離脱前は1.5レベル、現在は1.3レベルです。基準値は1.11レベルで適正の基準値は前に1.31くらいと、以前に申し上げたと思います。今はその水準で推移をしているので、適正レベルといえば適正なのですが、

なぜ、1.5の水準で推移をしていたのかが問題だと思います。個人的には、アメリカ同様、イギリスが今現在、ユーロ圏にとどまっていることを勘案すると、死角はないと思っています。たまり、1.5まで回復するのはよほどのことない限り無理でしょうが、何れ1.45程度になはなると思います。
(この記事を書いた人:角野 實
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