FX取引は、短時間で大きな損益が出る可能性が高い取引です。したがって、一瞬のクリック遅れなどが大きく収入を左右します。
信頼できる機器を用いて取引を行い、機器を恨まずに済むようにしましょう。そこで今回は、FXに適したパソコン選びのポイントを紹介します。
1.チャートやニュースの閲覧に備えメモリは多めに
FX取引に当たっては、チャートやニュース速報を参照することが多いです。そのため、1台のパソコンで同時に複数の画面を開いた状態になります。
自作のエクセルシートの情報などを活用する場合は特に画面数が多くなります。複数の動作を一度に行う際、スムーズにパソコンが動くためには十分な「メモリ」が必要です。
目安としては、4GB×2=8GBを確保したいところです。モバイルノートなどを除き、最近流通しているPCではメモリが1GBや2GBのものは少なくなってきましたが4GBメモリのものは多数流通しています。
4GBメモリの場合、8GB(4GB×2)の場合と比べてメモリの合計容量が半分になっているほか、メモリが2枚ではなく1枚であるため、より処理能力が劣ります。
2枚のメモリが分散して作業を行うのではなく、1枚のメモリに負担が集中するからです。そのため、少しコストがかさむとしても、PCのフリーズなどによって損失を被らないよう、4GB×2のメモリを搭載したモデルを購入しましょう。
どうしてもコストを削減したければ、4GB×1メモリのPCを購入し、後からメモリを増設するのも1つの方法です。この場合は、メモリ増設が可能なモデルかどうかをチェックしてください。
2.外出するならバッテリー持ち時間にも注意
ノートPCの場合は、バッテリーが搭載されており、外出先でも使えるのが一般的です。
外出先でも比較的大きな画面でFX取引をしたい場合は、バッテリー容量が十分かどうかを確認しましょう。自分が外出時に連続して使用する時間を考慮し、バッテリーが途中で充電切れにならないかを検証してください。
また、バッテリーの持ち時間があまり長くなくても、予備のバッテリーを持っていけば問題ありません。
ただし、薄型モデルのPCを中心に、バッテリーが内蔵されていて取り外せないものがあります。どのモデルでもバッテリーを取り外して予備と交換できるわけではない点に注意しましょう。
3.最低でもCORE搭載のモデルを選ぼう
最後に、CPUについても十分な性能があるかどうかを確認します。CPUの性能が低いモデルであれば、メモリが8GBあっても10万円を大きく下回る価格で販売されていることが少なくありません。
低価格でPCを購入できるメリットはあるものの、処理能力の乏しいPCであることは否めません。したがって、最低限COREが搭載されているモデルを選択しましょう。
CORE搭載モデルの中でも、i3ではなくi5やi7を選択すると、PCに大きな負荷がかかった際に一時的に処理能力がアップする機能が備わっています。
相場が急変した場合などにニュース速報が大量に入るなどしてPCへの負荷が急増する可能性があります。こうした場合にもi5やi7であれば処理能力をアップさせて対処してくれます。ただ、この部分に関してはコストとの相談でよいと思います。
目先のコストより安定した取引を意識しよう
パソコンの購入には10万円前後、高価なものだと20万円近い大きな出費が伴います。
そのため、どうしても購入コストを下げたい気持ちが強まります。しかし、投資家であれば、よりよい投資をするためのコストを惜しんではいけません。手数料が少し高いからといって、優れたETFを敬遠してしまうのと同じです。
特にFX取引では、PCの性能が不十分だと相場急変時と同様に一時的に取引ができなくなり、取引が再開できた時には時すでに遅し、というリスクがあります。PCを買い替えたり、新規購入したりする場合は、多少コストがかさんでも十分な性能のモデルを選択しましょう。