「ダウジョーンズ理論」というのがありますが、一般に普及をしているダウ理論というのは根本的には間違っていると思います。
このダウ理論というものは、認知科学の分野をよく研究している人にとっては、ダウ理論が今の時代に即応をしておらず、時代遅れの代物だということを認識することになるでしょう。
でも、この理論は現代でもきちんと機能をするということになります。だから、ダウ・ジョーンズ博士は今でも尊敬を集め、またニューヨークの株価指数をダウと呼ぶのもそのためだとおもいます。
お手元にダウの日足がある方はみてほしい
ニューヨークの株価指数、ダウ指数を見られる方はみてほしいと思います。ダウも当然、イギリス離脱問題の影響を受けており、6/24に下落、そのほかの外為市場、株式市場同様に6/28から急騰をしています。
この辺りはアメリカ経済が好調ということで、イギリスの離脱は当面、それほど大きな影響はない、という思惑が働いたのでしょうが、罫線分析家としてはあまりの急騰に少しこの罫線に危機を感じのが普通の感覚だと思います。
よく、罫線の分析家が「日柄」という言葉を使いますが、今のチャート分析と称している連中はこの、日柄の概念があまり分かっていないような気がします。
要するに価格が10パーセント上昇するのにかかる日数は、何営業日の経過を必要としたか、という話になるのですが、チャート分析と称している方々は、この「何営業日の経過」によっていくら値段が上下動したかの分析がまったく為されていないような気がします。
だから私は「チャート分析」と自ら言う連中を何もわかっていない連中と言います。その理由は経験値が足りなすぎるという思惑からです。なんでもかんでも横文字にすれば格好いいと思っている連中のことで、言葉は格好いいのかもしれないけど、中身は何もない連中ということです。
チャートという言葉が一般化してその言葉を使う連中はまだまだ経験値が足りないということなのです。まともに罫線を知っている方というのは、そういう連中と一線を画して、わざとチャート分析と言わずに罫線分析というと思うのが私の感覚ですね。
アメリカの株価は売られる可能性が高い
その証拠にその道中は上髭陽線ばかりで、新規買いではこのような上髭は頻繁には出現をしません。
上髭というのは、買い相場において売り方が踏み、つまり買戻しを掛けたときに買い方が手仕舞いをするからできる足であって、新規買いでは上髭はよほど値段が吹っ飛んだときにしか出ません。
きのうのアメリカの住宅指標も好調を示す内容でしたが、相場の中身は何もない、ということです。
世界的には、楽観ムードが蔓延をしていますけど、本当の素人が株を買ってこないと、アメリカの株価は適正水準まで売られる可能性は非常に高いと思います。何かの事件がおこれば一気に下落する可能性が高いということは頭の片隅に常に置いたほうがいいと思います。
しかし、アホなメディアや知ったことを言っているようなアナリスト、評論家は、追認バイアスというよりも自分が予測を間違えたときの予防線のために、こういうことを必ず今後、言ってくると思います。
「日銀の黒田さんは、嘘つきだ。」私もこの嘘つきには同意をしますが、その内容は1月の追加緩和もそれまで散々やらないと言っていてサプライズで行ったじゃないか!と、自分の無知を晒すようなことを間違いなく言い始めます。
こういうことを言う連中というのは、著名である方が言うケースが非常に多いので呆れますが、これが有名アナリスト、評論家の実態です。
そもそも「マイナス金利」の意味が全くわかっていないということです。高々、20兆円程度の補正予算で景気上昇とか、言うなと思います。
「アベノミクス」当初は3年で300兆円の緩和からみると6パーセント程度でどのくらいの浮揚効果があるのかは誰でもわかる話ですよね。
でも本日は週末ですけど、きょうから「やったるで」相場第二弾かな、とは思っています。
上記の危機、リスクを十分念頭に誰もが当面が買いだと思われる相場になってからでないと玉をいっぱい仕込みません、個人的には。
(この記事を書いた人:角野 實)
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