「やったるで相場」目先は終了したような感じです。
きのうからの動きを解説すると、きのう、7/14の10時、仲値決定にまぎれて政府関係機関と思われる「介入」が始まり、その終了は7/14の22時に終了をしたと考えられます。
その中身は12時間と半日続けたようです。お手元にチャートがある方はドル円1時間に単純移動平均60を加えてその移動平均を眺めてみてください。
この移動平均が7/15 7時現在、アップトレンドからフラットに移行しようとしています。水が高いところから低いところに流れるように上がった平均線も下がるのです。
つまり、今回のやったるで相場の始まりというのが1時間足、移動平均60がダウントレンドからフラットになった時点からスタートしたのですから今回も同じことです。
終わりも1時間足の60の上げ足が完全になくなってきた時点で終わりを覚悟するべきだと思います。
まだ、完全に終わったわけではありませんし、まだ続伸の可能性もありますが、私の経験値でいえばまた、調整に入ると思います。
本日が週末、7/15金曜日と考えると新値を株などが更新している現実を考えれば妥当な考え方になると思います。目先は終了になりますが、また、どこから買いがスタートするのかを常に考えなくてはならないと思います。
平均線の重要性
今回、いろいろ、私は平均線を提示しましたがこの平均線というものが、いかに私が書いたことが理解できたかと思います。
私が今年のドル円の基準値を106.6-107.4に設定すると、基準値が自分の頭にある場合とない場合では全くマーケットの見方が変わることはよくわかったと思います。
その基準値より高すぎる、安すぎる、の判断はマーケットでトレードするうえでは非常に重要な指標になることはみなさんよくおわかりになったと思います。
今回はその平均線を基準として相場を判断する方法を主に解説をしました。つまり、マーケットでも現実の世界でも、なんでもそうですが、必ず、平均に集束するのはこの世の約束事で、逆にその平均に集束しているのであれば平均から離れようという動きなるのは当たり前なのです。
この典型例が気温になります。今年の冬は異様に暖かったですよね。だけど、実際のデータは平年並みになると思います。もし、冬に平均気温が2度程度高ければ、今年の夏は2度ほど平均気温が下がって当然なのです。
なぜなら、平均気温が上ぶれしすぎたり、下ぶれしすぎたら、人間を始めとした生物、樹木などが生存できないからです。必ず、年間の気温というのは平均値に集束するのです。
自然がそういう摂理になっているのに、マーケットが違う動きになるわけがないのです。ですから、私はテクニカル指標など、平均線以外は信じないのです。
それを加重平均だの、標準偏差など用いる連中はアホとしか思っていません。加重平均や偏差はある一定の条件さえそろえば当たると思いますが、条件を外した場合は全く見当はずれのテクニカルになるのを私は承知していますので採用をしないのです。
ドル円月足
上記は「ドル円月足」に「平均線60」を足したものになります。これをみたら、おそらくドル円の100円割れは買いであった、とみなさん思うことでしょう。すごいでしょ、平均線というのは。
妥当な見方として、戻りは115円になりますが、政府の今後出される経済対策次第になると思います。
その出方次第によっては新値更新もあると考えています。この100円割れをみていると、思い出すのは日本の「バブル崩壊」から100円近辺でドル円を買うと必ず儲かるという神話です。
実際に、私がFXを手掛けた時期には外貨預金の大ブームでした。今後も日本政府はドル円100円割れを死守する姿勢になるのかな、と思います。
つまり100円近辺になれば買い、そしてダウントレンド入りしたら100円目標に売りになるのでしょう。そして「リーマンショック」のような大事件がおこれば1ドル50円時代に突入するのでしょう。
日本の円高はいつ終了するのかと思いますが、この政府の「金融政策」やそのほかの政策をみても当分、終わらないと思います。根本的には人口減と貧困対策を真面目にやらない限り個人的には終わらないと思います。
(この記事を書いた人:角野 實)