この買い相場というのは「通常60時間継続」をするとすればその終了は、7/13の23時に終了するというのは想像ができます。そしてそこからの押し目形成は通常は「10時間から30時間継続」をします。
押し目の終了時刻の計算
7/13 23時に上昇が一服して、そこからの押し目の時間帯というのが通常10時間から30時間続くと考えれば「7/14 9時から、7/15 朝5時くらいまで続く」と考えられます。
実際に介入を開始し始めたのが「7/14の10時から」になります。この時間はみなさんもご存じのように、「仲値」の決定時期になりますので「仲値」なのか「介入」なのか、わかりづらい時間帯を上手く利用したと思います。
ここはFXのサイトになりますのですが、日本政府、ないしは年金機構としては、外為よりも株価を上昇させたい思惑があるのは確かです。
下手に為替を操作して、参考までに年金機構や郵貯は政府の外郭団体であって政府機構ではないからこれは「介入」ではない、というのは日本政府の言い分になると思います。
外国から文句を言われたくないという思いもあると思います。そこで株価を考えていくと、外為と同じく7/11の参議院選挙の結果が出たあとから介入を開始しはじめました。
その後、陽線が3本たったことはご存じの通りです。通常の感覚では陽線が3本立つことになれば一回、終わりというのを覚悟をしなければいけません、継続するかもしれない、という気持ちも忘れてはもちろんいけませんが。
介入担当者としてはせっかく、介入をして株価を上昇させたのですから永続的に株価が上昇するように仕向けたいというのが本音なので、ここで上昇を一服させて次の上昇に備えて新規売りを呼び込みたいという思惑があります。
ですから、ここでいったん、介入をやめて、今の株価はこの年金、郵貯、日銀以外は買っていないのは明らかですから、彼らが買わなくなれば株価は自然と下がります。
昔の介入というのは買ったら買いっぱなしにして利食いをしないのですが、今の介入というのは買い玉の回転を効かせます。つまり買いを辞めたの満天下に示すために新規売りまでやる傾向まであるのではないかというくらい計画的な下げでした。
チャートのセオリーを確認
ここでチャートのセオリーを話をしておきましょう。押し目の基本というのは「陽線が3本」の上昇であればその陰線は一本か二本がセオリーです。三本以上の陰線を付けるとなるとそれは、押し目といわずに戻りといいます。
日経平均は3本の陽線に対して、きのうの一本の陰線ですから、遅くても今日の寄りから明日の前場までに介入を開始しないとチャートが完成をしません。
その上、感覚的な問題になりますが、押し目の陰線が二本よりも一本のほうが罫線派の人間にとってはこの相場が強いという感覚を持ちますので、できれば本日の株価罫線は陰線にしたくはない、という思いが介入担当者には必ずあるはずなのです。
ですから、本日の株価の引けは意地でも陽線引けになるように操作をしてくると考えれます。現在、13時になりますので、15時の大引けまではそれほど大きく下がらない、ないしは下がっても引けに大きく買い戻されるという風に考えると、今から買うのには、余裕をもって買えるのです。
このように考えていくといろいろなみなさんの作戦も建てやすいと思います。押し目を一本陰線を付けさせたら、明日は陽線になるのは当たり前の話ですね。
政府の発言
内閣府の副大臣が、日本の株価は「ファンダメンタルズ」と比べて安すぎると発言を、きのうしていると思います。
私からみると、まだ日本の株価は高いと感じていますので、売りと素直には考えますが、政府の首脳が安いと発言することは為替も株価も人為的にまだ、上昇させますよ、と言っているのに等しい発言です。
また「ベン・バーナンキ」が来日して首相と会談したとのことですが、この会談内容にしきりに「ヘリコプターマネー」ですとか、「バーナンキ」自身は日本はまだまだ「金融緩和」の余地があると言っていることから、投資家には「金融緩和」を想起させるような報道も強気する原因にもなります。
実際、私からみれば、ヘリマネをするほど政府も日銀も余裕がないだろ、としか言いようがないので、「やれるものならやってみろ」なんですがセンチメントを一変させるような報道ですね。
(この記事を書いた人:角野 實)
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