昔からの読者のみなさんは、私が大のマスコミ嫌いであることは存じていると思います。
もちろん、マスコミの果たす役割は社会的には非常に大きな役割を果たしていると思いますが、日本もアメリカ、ヨーロッパも大きく間違った方向に導きだす傾向が後を絶ちません。
代表的なのはアメリカ大統領選挙
今、アメリカの大統領選挙が真っ盛りで連日、日本でも報道されています。不動産王の「トランプ」が有利とかアホな報道ばかりが先行していますが、アメリカの人口の半分は女性です。
前回のオバマさんの時も、もつれましたが、黒人で史上初のアメリカ大統領を歓迎しない人は誰もいないのに、なぜかマスコミは共和党の候補者とオバマさんが拮抗しているという報道に出ました。
マスコミがそう報道すれば世論も当然、そういう方向に向くのが常ですが、本当に共和党の候補者が勝ったらこの世も末だと私は考えていました。
長く奴隷制度から解放されてまだ人種差別が残るかの国で、初めての黒人大統領候補が負けるなんて国だったら世界はアメリカに失望するであろうと考えていましたし、たぶん、オバマさんの圧勝だろうと思いました。しかし、結果は僅差の勝利です。
たしかに誰がどうみてもオバマさんの圧勝だったのに、なぜそこまで巻き返したのかはわかりません。
今回もどうみても女性史上初のアメリカ大統領で、今回は前回と違って、マイノリティー候補だったのが今回は、女性候補です。クリントンさんが勝たなければおかしいのに、トランプ有利と報道されるのです。
はっきりいって世論調査の信用度を疑っています。当たり前の話ですが、今年の大統領選挙はクリントンさんが勝って当たり前であって、トランプが勝つの至難の業、番狂わせなどありえるはずがないと思っています。誰がどうみてもクリントンの勝ちなのにマスコミはトランプ有利と囃します。
売上のためにそこまでウソをつくのか、というのが正直な感想です。イギリスの離脱問題にしても同じで、「離脱したらイギリスそのものがおしまいでしょう」と思っています。
国民投票で離脱を決定したとしたら、イギリスは世界のモノ笑いの種だと思います。自国の破滅を自分たちで決定したアホな国民として。
テクニカルでの分析
日本人はイギリスというとすぐに「ポンド円」を思い浮かべます。なんでこんなアジアのローカル通貨を見るのかさっぱり理解できません。外国為替の基本はドルであることは私は何度も触れているように、ポンドドルの動向でテクニカルを占うことは可能だと思います。
かんたんに考えれば、「残留でポンドドル買い、離脱で売り」と考えればいいのです。そこに私が最近、教えている「日足の30」を引いて離脱か残留を占うといいと思います。
ポンドドル日足、移動平均30は上向いています。要するに、外国為替市場はイギリスの離脱など予想していないということになります。
そして、次にみるのは、ユーロポンドでこれも真横から若干下向きになっていると思いますが平行線と考えることも可能です。酒田罫線で考えれば、陰の陽孕みですので、上よりすれば買いが決定します。
ところが、ポンド円は思いっきり下向きです。これはイギリスが弱いのではなく、日本が弱いのだと思いますけどね。こういう分析、新聞等のマスコミを含めて分析していくと。はっきりいってどうでもいい、としか私は思えません。
どちらにしても、結果がどうであろうと、経済の停滞は免れませんので売りになるだろうな、と思うだけです。
(この記事を書いた人:角野 實)
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