昨日は材料部分から今後の「金融政策」がどうなっていくのかを考えていきました。
個人的にはアメリカが利上げをすることはほぼ確定的になったと考えています。そして、伊勢志摩サミットで日本が主張する機動的な財政出動が決定されると思います。
今回はテクニカルというのかよくわかりませんが、具体的な値動きに関してマーケットを解説をしていきたいと思います。
直近の安値、ドル円105.55円
直近の円高局面は「105.55円」になりました。ここで一度戻るであろうと、何週間か前に解説をしたと思います。根拠は単純移動平均30が横を向き始めたからです。その場合の戻りのメドというのは、3パーセント、ないしは5パーセントになるであろうと書いた記憶があります。
現時点で日足の単純平均30は、上昇傾向にありますので戻り売りはいったん終了で押し目買いにプランは当然変更になっています。
3パーセント戻りが「108.71円」、5パーセント戻りが「110.82円」になります。
現時点で、3パーセント戻りは5/10に達成して、5パーセント戻りの「110.82円」は、5/20に「110.58円」で反落して、達成をしていません。
その後、昨日の安値5/23、「109.11円」まで押し目をつけ、本日、5/25は一気にドル円は急騰という展開になっています。参考までに現在値は「110.14円」です。
おそらく「5パーセント戻りを達成するまでは買い」になると個人的には思います。これが直近の戦略になります。
その後のドル円の値動きは非常に難しくなります。みなさんは昨日から今日の動きに関しては均衡状態での値動きになると考えている方がほとんどだと思いますが、私からみると非均衡状態になります。
通常の値動きですと、昨日の安値「109.11円」くらいからの切り返しのパターンというのはありえない切り返しなのですが、非均衡状態では当たり前なのです。
この辺を言葉で説明するのは非常に難しいのですが、非均衡状態での当たり前の切り返しであっても、急騰の後に急落ありのパターンになると考えています。
私が考えるテクニカルでは「円高方針というのは堅持」になります。このパターンはいつから円高が始まるのかがわからないというのが一番、悩みの種になるのです。
そのほかの通貨
ユーロの下落をどうのこうの、と言っているメディアが多いのですが、アメリカが利上げ確定的なら金利差の問題から「ドル高、ユーロ安」になって当たり前ですよね。
でも利上げ後は、去年の年末に利上げをした後、年初から120円のが105円まで12パーセントもドル安が進行したように、利上げ直後はドル安になります。
6月の「FOMC」が6/15に終了しますので、その辺まで円安、ユーロ安傾向が続くかもしれないと考えるべきだと思います。
ただし、6/2に「ECB」の「金融政策決定会合」がありますので、そこでユーロが緩和をしたらアメリカの利上げはほぼ確定的になりますよね。この意味がわからない方は私が過去に書いたものをよく読めば理解できると思いますし、何度も書いていることです。
この日程から言うと「ドル高が続くのは6/2から6/15当たりまでかな」と予想をしていきます。
その後はドル安ですよね。ただ、アメリカの利上げというのは国際合意で、その決定によって世界経済が低迷するのを下支えするのは「中央銀行」に限らずということも忘れないでください。政府の予算によって下支えすることもあるのです。
新興国の通貨に関しては、ドルの金利が上昇すれば新興国の資本は先進国に流入しますので、買いの目はあまりないのは年初から皆さん経験済みですよね。
豪ドル/円に関してはまた、持合いに戻りましたが、高いところを売って気づいたら暴落なのでしょうか?
イギリスがユーロ圏を離脱するはずがない
イギリスに関してコメントをしなかったのは、イギリスがユーロ圏を離脱するというバカな議論に乗るつもりがなかっただけですし、アメリカの大統領選挙にしても「トランプ」が「クリントン」に勝つなんてことはあり得るわけがないので、バカな議論をまじめに考えるだけ無駄と考えているからです。
話を元に戻すと、ユーロ圏にイギリスは残ってナンボであって、イギリス単体になったら没落するだけですのでそんなことを選択する訳がない、ということ。まじめに国民が考えればユーロに残留するほうがメリットは何倍も上ということもわかりきっているのです。
日本も同じで「軍隊反対」なんて叫んでいる奴は個人的には、アホとしか思っていません。
もう、自分の国を自分で守るのは当たり前で、アメリカに日本を守ってもらうなんてことは未来永劫続くということはアメリカの財政を考えるとそんなことになるわけがない、と思うのが普通です。
感情で動いて意見をSNSに意見を投稿する連中というのは、何もわかっていないのであろうと思います。感情での決定は、私もそれはもちろん、戦争反対ですしそのほうがよいに決まっています。
特に枡添辞めろとか騒いでいる連中は、都知事に選んだ時点で間違っているの、ということを理解できないらしいですね。枡添などロクな奴ではない、というのは彼が国際政治学者であったころからわかっていたのに、弁舌のさわやかさにだまされた都民が悪いのです。
それを見抜けなかった、枡添辞めろと騒いでいる連中は、そのことを反省してほしいとは思いますけどね。普通にみれば彼はまともな人間ではありませんよ。少し、頭が〇〇〇〇いると思います。
何にせよ、円高から円安にマーケットが移行している最中ですので混乱やデマが流れやすい時期になります。ですから、感情に流されてトレードをしないように心がけていきたいものです。
(この記事を書いた人:角野 實)