「前回の記事」では、レンジ112円から114円、「ECB」の「金融政策決定会合」は必ず行うと書きました。しかし、ニューヨークダウの銘柄入れ替えは行われずとくに急落症状になることはありませんでした。今回は3/22からの相場動向についてお話をさせていただければと思います。
概況
今後は、年度末に向けて決算対策等で日本の年金機構が株式を買ってくる可能性が高いと思います。
また、4月20日前後に中国GDP、末にアメリカ1-3月期のGDP速報値になります。
年度末を無事乗り切り、そうすると新しい基準値に切り替えるファンドも多数でてくるはずですので、今週から年度末までに来年度の計画を立てそれを実行に移す必要があると思います。
年度末の不安
年度末の不安はやはり、株価になってくると思います。アメリカは先の「上海合意」が成立していますのでドル安傾向から株価は上昇すると思いますが、日本株に関しては外国人投資家が3/7の週にかなり大幅な売り越しをしています。
私は手口で相場を語りたくありませんが、この大幅な売り越しになったということは日本円を数年、ファンドが売り越したのを去年逆転させました。
その結果が120円台のドル円から110円台まで買われたことのファンドの正しさの証明となっています。値幅にして10パーセント異常の急騰になりますので要注意だと思います。
昨年のファンドの円高ポジションに関しては、私は円高論者でしたのであまり関心はありませんでしたが今回の株の売り込みに関しては理由はよくわかりません。
これが、日本に起因するものなのか、中国や東アジアに起因するものなのか、主理由がわからないので扱いには困っています。
上記を加味していくと?
年度末の相場に関しては若干株に関しては不安があるものの、要するにアメリカ株式がドル安傾向と好調な経済に支えられ上昇傾向になると勘案をすると、日経平均も上昇するであろうと読んでいます。
つまり、リスクオフ相場になり飛躍的な円安になる可能性があるということになります。
では具体的な目標値というのは、個人的には「118円」になると思います。また、新しい基準値に関しては112.8円程度になると予想をしており、ここまでは先週までのレンジ相場と一緒なので楽にこなすと思っています。そして今月の投資信託によるレパトリが来週の月曜日28日になると思います。
ここで円安傾向がはっきりとしていた場合は、それほど大きな押し目にはならないと思いますが警戒は必要になります。
この場合は円安のポジションをとった場合は、月曜日に日本時間やアメリカ時間まで玉を多少空けて押し目を待つ作戦に出ると思いますが、思った以上の押し目を形成しない可能性もあると思いますので空けすぎないようには注意をしたいと思います。
今回のレパトリが日本の投資家たちがどう株価を読んでいるかにもよりますが、2月の新値更新のような円高にはならないと思います。
2月の場合は株に対して懐疑的なイメージがありましたが今回はそれほどでもないように思います。
また株の権利確定日も重なることを考えるとその心理要因がどう影響するかは現段階ではわからない状態です。株とドル円の今週の円安の行き具合によって判断されることになると思います。
その理由は、アメリカがドル安によって好調なこと、そしてそれに付随する人民元安や新興国通貨高ですので、おそらく買いからのスタートになると思っています。
日本円に関してはドル安と同時に円安も新興していたらユーロが高くなるのは当然の話になります。そのときはそのときでまた判断をしたいと思います。
(この記事を書いた人:角野 實)