先週まではドル円相場は乱高下をしていました。今週は一転、静かな寄りになりました。
こういう短期スパンでの予測はあまりしないのですが、少しだけお話をしていきましょう。また、新興国危機やアメリカ経済にも少しふれていきましょう。
ザ・トゥルース、真実からの観察
金融工学の猛者は、経済学では理論上こうなるという理論を背景にマーケットのベッドをします。
つまり、シカゴ日経平均や東京の日経平均の値段は世界のどこにいっても同じ価格になるという真実、「ザ・トゥルース」と言うらしいですが、この理論を背景に高い市場を売り、安い市場を買うという裁定取引を行うわけです。
現在ではその値段の差異はマイクロ秒単位になってきているので、自分の注文が取引所のサーバーに届く時間の勝負になっています。
一般人が取引できるようなレベルの話ではありませんね。金融工学のキモという部分は経済学になって当たり前の状態から、その理論値をはじきだしてその差異を裁定取引にして儲けるという、その理論が間違っていなければ100パーセントの勝率になるわけです。
転じて2/22からのドル円相場
この項目を読むのであれば、先週のドル円相場予想を読まないとよく理解できないかもしれません。
まずドル円とユーロドルの稼働領域は現在10パーセント程度が一般的になります。
ドル円は今は基準値から1パーセント程度安いレート、一方ユーロドルも1パーセント程度高いレートになります。つまり、ドルを基準値としたレートでの三極圏通貨のレートは非常に不均衡が生じておらず安定的な動きと判断することができます。つまり、「動かない」というのが結論になります。
そして、今週は実質の月末になりますので、株式での毎月の分配型ファンドの利益の捻出がありますので、月末から4営業日前くらいまでに株式市場からの益出し確定の売りが出て下押しする可能性があると思います。
その際に、このマーケットの均衡状態から若干非均衡状態になる可能性を念頭に入れておけばいいのかと思います。この説明をみればドル円のレートを予測するのには、ユーロドルを見るのが必須なのは理解できると思います。
今後、注意すること
「ジョージ・ソロス」と昨年8月の「中国の切り下げ」を当てたアナリストが、今年の5月頃に危機があると警告をしています。はっきり言って、言っていることは私と一緒のことですので、全く興味もないのですが、そのアナリストがいうには3/10頃まで堅調な相場が続くとコメントをしています。
その時期に何があるかといえば、アメリカのニューヨークダウの銘柄入れ替えがあるのです。
昨年はアップルがダウ工業株30種の仲間入りをしてA&Tが外れました。その際に暴落したのです。
日本人にとってはそれが株の絶好の買い場となり、年度末と統一地方選挙まで買われて、4月末のアメリカ「GDP」発表でさらに暴落したのは記憶に新しいです。
このアナリストは5月頃と言っていますが、私は4月から5月にかけてと言っています。はっきり言ってたぶん、このアナリストと私の分析手法は一緒なのでしょうね。
ただ私はこの日柄の算出方法には10年以上前から気付いているので、微妙に日付をぼかす私の方が有利ではないかと思います。この方法は具体的に日にちを指定できるところがすごいよね、と思います。
ソロスの危機発言の根拠
「ジョージ・ソロス」も今後、新興国危機が生じるであろうと言っています。
個人的にはそれほど大きな危機がないであろうと思っていましたし、実際に「IMF」の世界成長予測も多少下振れした程度になります。
また、アメリカ市場もみなさん弱いと勘違いをしているようですが、極めて順調に成長軌道にのっていますけれど、最近のマーケットの乱高下によって多少弱い部分も出ています。
しかし、「FRB」は年末までには正常軌道になるでしょう。と言明している事から利上げを年末に想定していると思います。
「ジョージ・ソロス」の発言の真意というのは必ずどこかの国に焦点を絞っているものになりますので、その犯人を自分なりに考えた場合、韓国でしょうね、ということになります。
どちらにしろ、韓国とギリシャは何れつぶれるだろうと思っていますので、そんなものかな、と思っています。今年4-5月の危機は中国ではなく韓国でしょうかね。笑。隣国なのに笑っている場合ではないと怒られそうですが、私は5年ほど前から韓国危機を予想しています。
(この記事を書いた人:角野 實)