インターネットを見ていると、なんだか相場の天才という方がいかに多いのか呆れています。
さすがに「私の言うようにやればすぐに簡単に儲かる」というような謳い文句の方はいらっしゃらないと思います。それなりにみなさん、一生懸命、教えようとしているのかな、と思ったりもします。私から見ると教える人が素人なのに、素人がそれを一生懸命習ったところで結果は知れていると思います。
「相場は地道な努力が一番の近道です。すぐに理解できるような代物ではない。」 と個人的には思います。
デイトレードやスキャルピングの歴史
デイトレードやスキャルピングは昔からある方法ではありません。実は最近できたものです。
ですから、このトレード方法には確立した方法がないと、個人的には思います。
では、デイトレードが誕生したのは、いつのことだと思いますでしょうか。デイトレやスキャルピングという取引形態は、IT革命以降にできた取引形態になります。
実はその前の時代までは、リアルタイムの値段など一般の投資家がみることができたのはIT革命以降になります。地方の証券会社でも、トレードの形態はインターネットが普及していない頃は、株価や為替のリアルタイムの値段はみることはできませんでした。
もっぱら店頭取引、つまり営業マン相手の取引になります。リアルタイムの値段をみることができなくて、デイトレやスキャルがあるわけありませんよね。
ですから、この取引形態は本当にできたのはつい最近のことです。
つまり、「本当によい、取引方法は確立されていません。」と、個人的には思います。
実はわたしは、明日の値段をある程度予測できる・・・
私が若い頃から、相場師として名を馳せたのは上記のタイトルのことが正確に当たるからです。
たとえば、その日の引けが決まったときに、明日の高値は○円ですよ、とか平気で言っていました。
今でもその予測の方法は、きちんと調べれば当たるはずです。でも、日中にその日の高値、安値を当てるという芸当はできません。これはITが普及をする以前の話になります。
ですから、日またぎ商いの方法は、簡単な方法にですので、気が付く人は世界中にたくさんいると思います。ただ、その方法はスキャルやデイトレには有効ではありません。
このように、その日のうちに決済しない方法に関しては最善の方法は確立されています。
デイトレやスキャルに関しては、最善の方法や統計的にみなさんがやっている方法を検証しても「どういう状態でも儲かる」という取引方法は私が知る限りありません。
消えてはまた新たに出現するデイトレーダー
ITバブルの頃には一杯いました。あの頃のあの人たちはどこへ行ったのだろうか、と思うことは多々あります。でも、ITバブルが崩壊してリーマンショックの前にはまた違うデイトレーダーが出現をします。また今回のアベノミクスでもいっぱいいるのでしょうね。
デイトレーダーやスキャルをやる人はたくさんいるのでしょう。こういう歴史を知っている人は、絶対にデイトレやスキャルなどやらないと思います。
デイトレで一生は食っていけない?
「日ばかり商いで、蔵を建てる人なし」といいます。
つまり、デイトレで財を為す人などいない、という意味です。欧米では、実質、デイトレやスキャルは禁止みたいなものです。なぜなら、デイトレーダーの取引者を調べたところ、9割9分デイトレでは一生食っていけないことが統計学上証明されています。
ですから、預かり資産を他のトレーダーよりも多く積まないとやらせてもらえません。
結論です
スキャルやデイトレなど、儲かる確率は少ないのです。これは、統計でも証明をされています。
有利なのは、中長期投資であることは、少し相場歴が長い人であればよく知っている事実です。
中長期投資で儲かると、デイトレやスキャルなんてバカバカしくてやってられません。
それだけ儲かる金額とスケールが違うのです。「ジョージ・ソロス」や「ウォーレン・バフェット」がデイトレーダーだったらみなさん憧れますか?ということです。
(この記事を書いた人:角野 實)