FXトレードで大切なのは「損切りを徹底する」などの言葉はFXをしている方なら誰もが聞いた事があるかと思います。しかし損切りといってもルールが必要です。
損切りを金額で固定したり、移動平均線がデットクロスで損切りなど、損切りルールやタイミングについて考える必要があります。
今回紹介させて頂くフィボナッチを使用すれば、エントリーの場所から損切りの場所、利食いのポイントまでフィボナッチで解ってしまいます。
ですから、FXを初めてまだしっかりトレードルールが決まっていない方や、トレードで負け続けている方などに参考になればと思います。
フィボナッチについて
今回ご紹介させていただくフィボナッチですが、フィボナッチにいろいろと種類があります。
1.フィボナッチリトレースメント
2.フィボナッチエクスパンション
3.フィボナッチアーク
上記は一部でして、フィボナッチの種類は他にも何種類かありますが、今回は代表的なフィボナッチリトレースメントの手法をご紹介させていただきます。
このフィボナッチリトレースメントは簡単に説明すると、高値から安値、安値から高値の戻りが簡単に解かるツールになっています。
フィボナッチリトレースメントの基本的な使い方
フィボナッチは基本的に、高値安値の戻りを見てエントリーや損切りをするツールです。
私の場合は利食いのターゲットポイントも、このフィボナッチでだしますので、本当に悩む事なく機械的にトレードができています。
基本的な使い方としては、相場が動いた時は必ず上下をしながら上昇/下落をするので、その戻りがどのレベル戻っているのか視覚的に簡単に解かるようになってます。
下記のチャートを見て頂いたら0%、23、6%、38,2%、50%、61,8%とありますが、この上のチャートではフィボナッチを引いている高値安値の50%付近にローソク足があるので丁度、上げ幅の半分のところに位置している事がわかります。
フィボッチを引く時、上昇の戻りを狙う時においては必ず安値からポイントを合わして下さい。
下落の戻しを狙う時は高値からポイントを合わすようにすれば、上のチャートのように上昇の時は下に100%がくるようになります。下落の時は高値に合したポイントに100%がくるようになりますので、最初の引き方に注意して下さい。
このようにフィボナッチリトレースメントを使えば簡単に戻りのラインが解かるので、上がっているから買って高値掴みなどをすることが少なくなると思います。
高値エントリーポイントや損切ポイントなどとして使われているツールになります。また使用する時間足は5分足でも1時間足でも日足でも使えます。
フィボナッチを使ったエントリー&利食いポイント
このフィボナッチを使ったエントリーから損切り、そして利食いのポイントまで出す手法を具体的にご紹介させていただきたいと思います。
この手法で使うのはフィボナッチリトレースメントと一目均衡表になります。一目均衡表は雲だけ出して下さい。基準線や遅行線などは消して頂いても結構です。
証券会社のツールによっては、遅行線などが消せない場合もあるかと思います。消せなくても問題は無いのですが視覚的に邪魔になると思うので、消せない場合はメタトレーダーの使用をお勧めします。
チャートを見ると凄いシンプルに見えませんか?このシンプルなチャートにフィボナッチを引いてエントリーから損切と利食い全てしていくのですが、一目均衡表はフィボナッチを引くためのサポートツールになります。
フィボナッチを使ったことが無い方はどこに引くか最初は少し悩むと思うのですが、私は一目均衡表をローソク足がブレイクしたらトレードチャンスと思いフィボナッチを当てていきます。
上のチャートではローソク足が上から下に大きく抜けているポイントがありますよね。こういった場面でまずフィボナッチを当てて、エントリーポイントが出来るのを待ちます。
後付けにはなりますが、フィボナッチをこのように引き38、2%や50%、61,8%まで戻りを待ちこの場合は下落の戻りなのでもちろん売りでエントリーします。
このチャートは5分足なので38,2%~61,8%までの値幅が20銭ぐらいしかありませんが、これが1時間足や4時間足になると38,2%から61,8%までが2円や4円の値幅になってきます。
上のチャートを見ても解かるようにフィボナッチの戻りのラインで反応し少し下げて又上げてとなっています、これはどの時間足でもフィボナッチの引き方を間違えていなかったら同じ反応をします。
この戻りポイントで弾かれた時にエントリーをして行くのですが、38,2%のポイントから61,8%のポイントまでは上がって行っても難平(ナンピン)していきます。
難平が嫌いな方はライン越えですぐストップを入れても良いかと思いますが、38.2%や50%ごとにストップを入れるとローソク足の髭で刈られる事が多かったりするので、私はポイント事に上がれば61,8%までは最大3回エントリーし、ストップは61,8%の少し上に設定します。
普段3万通貨で取引している方なら1万通貨づつに分けて最大3万通貨などにしたら損切りにあっても痛みが軽くなります。エントリーと損切りのポイントはこんな感じです。
次は相場がまた戻り後に下落を開始した時に利食いのポイントの出し方ですが、上のチャート上の赤ラインがフィボナッチを引いた後の直近安値ですが、この安値を割ったらターゲットを出します。
上昇チャートの場合はこの逆でフィボナッチの戻りで反発、直近高値越えでターゲットが出せます。
上のチャートでは一旦安値を割ってまた戻して持ち合いになっていますが、上の5分足での下落狙いは白いラインを上に抜けるまでは続くと判断します。
上のチャートで38,2%と50%の戻りで売りエントリーしていたら少しだけ利益は乗っている状態でもみ合いなら不安になり利食いする方も居てると思いますが我慢が必要になります。
フィボナッチを引いて、戻りで反応して直近の高値、安値を更新したら相場のシナリオが完成です。
利食いターゲットの出し方
次に利食いポイントの出し方ですが、チャート上に引いているフィボナッチをずらすだけです。
下記のチャートを先ほどのチャートと見比べて頂いたら解かると思いますが、フィボナッチが下にずれています。100%の位置が先ほどのチャートの白ラインの位置にあります。
メタトレーダーのフィボナッチは動かす時に丸い点が3つ出てきますので、真ん中の点をクリックしてそのままフィボナッチを下にずらして100%を戻りの高値に合わすだけです。
そして0%がターゲットになります。これでこのトレードのシナリオが全て完成したので、あとはストップにかかるかターゲットに行くかを待つだけです。
損小利大のトレード
最後にフィボナッチは「損小利大」になる事をご説明させていただきたいと思います。
今回のチャートでエントリーしている場合は61,8%までのタッチがないので38,2%と50%でのエントリーで、平均約定価格は「132.200」ぐらいになります。
ストップを61,8%の少し上に設定したとして価格は「132.286」でストップは10pips以下になります。
そして利食いのターゲットは「131.862」になりますので利食いできた場合は34pipsの幅になります。
戻りの幅によって利益幅は変わりますが、基本的には損小利大のトレードが行えています。
まとめ
いかがでしたか?フィボナッチを使えば簡単に損切りのポイントからエントリーポイント、利食いのポイントまで出せてしまいます。
しかも簡単に使えややこしい設定もなく誰にでも出来る優位性あるトレード手法だと思います。
まだターゲット到達後のトレードの仕方など色々と使い方がもあるのですが、又機会があれば記事にさせていただきたいと思います。