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昨日(2015/1/16)の23:00頃に、Alpari Japan口座で保有中だった米ドル円の「119.43円」売りポジションと、ポンド円の「179.56円」売りポジションが「強制決済」されていることに気が付きました。
米ドル円が+305pipsの利益。ポンド円が+226pipsの利益で決済。
1/16(金)のブログに掲載した保有中のチャートが以下です。
ドル円・ポンド円ともにリミットは「+500pips」に設定していましたので、この中途半端な位置で行われた「強制決済」の意味が分かりませんでした。
ただ、決済後にFX相場は上昇に転じておりましたので、「結果オーライという事で、まっいいか。詳細は明日調べよう。」という思いで床につきました。
アルパリUKが破産!!!
で、朝一にヤフーニュースで確認した記事が以下です。
「ふむふむ。1/15(木)のスイスショックで、海外の銀行は大変な事になっているな。」なんて感じで、記事を読んでいたところ一文に目が留まりました。
「ブローカーのアルパリ(UK)とグローバル・ブローカーズ・NZの2社は市場の波乱が続く中で閉鎖に追い込まれた。」
「うん?えっ!アルパリ!!アルパリ?アルパリ・・閉鎖?。ヤバい!!!」
「911万円」預けているんですけど・・
私が使っている口座の1つに「アルパリジャパン」がありました。
資産は、当然複数のFX会社に分散していますが、それでもAlpari Japanには2015年1月17日現在で、「約911万円」が預けられています。すぐに、出金しなければ!!!
※FX口座情報
急いで、メールを確認。そうすると、以下のメールが1/16(金)21:21にアルパリジャパンから届いていました。
ヤフーの記事では「閉鎖」でしたが、アルパリからのメールにはしっかりと「破綻」という文字が。
そして、昨日の強制決済の決定もしっかりと明記されています。
私は含み益の強制決済でしたが、当然含み損(塩漬け)を抱えていた人のポジションも強制決済されてしまったわけです。ナンピンFX手法のトレーダーにはとっては、最も痛い措置です。
メールの文末には「新規ポジション・入金・口座開設」を一切中止する。と書かれてありました。
ただ、ポイントは「出金中止」とは書いていないこと。
出金中止はあり得ない措置だとは思いますが、出金中止にするんだったら、それも文面に埋め込むはず。ここで、ちょっと安心しましたが、アルパリジャパンのHPで出金作業が出来なければアウトです。
ということで、速攻で出金手続きをしました。祈る気持ちで送信ボタンをクリック。
通常の出金手続き通りに、確認のメールがとどきました。
ただ、恐いのは土日を挟むことですね。金曜日に破綻するという計算された日柄が非常に不気味です。
銀行口座に「911万円」が入金されるまでは、安心できません。
Alpari Japanの信託保全を確認
こういった場合、資金が入金されない最悪のケースも想定しておかなければなりません。
その為に、確認するのが「信託保全」です。
「alpari japan」の信託保全要綱は以下になります。
重要なのは、一番下の質問。
「万が一アルパリジャパンが破綻した場合、預け入れた証拠金はどうなりますか。」です。
信託保全には、「一部信託保全」と「完全信託保全」があります。
以下記載の通り、アルパリジャパンは「完全信託保全」方式であり、株式会社SMBC信託銀行に、全ての資産を信託しております。ですから全額保全される事は間違いないはずです。
金融庁による国内保有命令(行政処分)
日本経済新聞電子版の記事によると、1/16(金)アルパリジャパンに対して資産が流出しないよう国内保全命令を出したようです。
金融庁のHPに行政処分の内容が掲載されています。
http://www.fsa.go.jp/news/26/syouken/20150116-7.html
来週に入金されるか?
「完全信託保全」に守られてはいますが、やはりこのようなトラブルに巻き込まれると気が気ではなく、テンションガタ落ちの週末になりました。
事の経緯は今後もFXブログに掲載していこうと思います。1/16(金)21:21から、公式のアナウンスがありませんので、新しい情報が入り次第報告します。
土曜日の出金手続きですので、通常であっても恐らく来週の火曜日入金となります。
すんなりと火曜日に入金されて、悩みの種を早く解決し、FXトレードに専念したいところです。
何れにしろ、このFX口座はもう使えないですね。Alpari Japanは日足が5本で、MT4採用業者ではスプレッドも狭く重宝していたので・・非常に残念です。
【補足情報】サッカーチームのスポンサーとして有名
海外サッカーに詳しい人は知っていると思いますが、alpariはイングランドのプレミアリーグのサッカーチームである、「ウエストハムユナイデット」のスポンサーとして有名です。
過去には、日本のJリーグ「FC東京」のスポンサーでもありました。
フォレックス・マグネイト日本版の「2012年1月~12月」世界取引高ランキングでは堂々の「6位」
最新の順位は不明ですが、過去に世界のトップ10に入ったFX業者が破産してわけですから、全世界に衝撃が走っている事は間違いありません。
追記:2015/1/18(日) 出金に掛かる期間について
アルパリジャパンのHPに出金に関する情報が追加されました。
抜粋すると、2015年1月17日(土)終了時点で「2,300件」の出金依頼があり。2015年1月19日(月)から出金処理をしていく。ただし、一日に処理できる件数は「約200件」とのことです。
因みに、私が出金依頼をしたのは1/17(土)の朝8:00頃だったと思います。この時間が早いのか?遅いのか?何れにしろ、入金が確認された場合はまた報告致します。
追記:2015/1/23(金) 破綻から1週目は入金されず・・
2015/1/23 15:30現在、アルパリジャパンの口座に全額、資金が残っています。
痺れを切らしてサポートに電話で問い合わせてみました。
以下内容です。
・サポートにFX口座の番号を伝えたところ、確かに1/17(土)の早朝に出金依頼を受け付けているとのこと。
・メールでも伝えてあるとおり、全て手作業で入金作業をしている為、時間がかかっている。
・1/16の夜から1/17の深夜に掛けて、相当数の出金依頼があったため、1/17の早朝だともう少し時間がかかる。
・全額返金する事は決定しているので、もう少し待ってもらいたい。
というような内容で、丁寧に対応していただきました。残念ながら今週は入金されませんでしたので、モヤモヤ感が残る週末を・・また迎えることになりましたが、落ち着いて待ちたいと思います。
追記:2015/1/27(火)出金を確認しました!
アルパリ破綻から11日が経過。待ち侘びた瞬間が訪れました。アルパリジャパンの口座が「ゼロ円」になったことは、今週の月曜日に確認していましたが、そこから出金されるまで時間がかかり、ヤキモキしていました。
1月27日に銀行口座を確認していませんでしたので、1日遅れで1/28午後に出金を確認。
全額(¥9,117,410) きっちりと口座に入っておりました。
※銀行口座履歴
破綻してから出金されるまで、長い11日間でしたが・・これで一安心。
現在、他のFX口座でもトレードしていますが、アルパリ口座が気がかりで集中できていませんでした。
出金を確認したことで、この問題に区切りが付きましたので、やっとFXトレードに専念できる環境が整いました。
誰にでも起こり得る破綻リスク
今回、お気に入りの口座が「破綻」するという想像もしない状況に置かれましたが、自分自身かなり良い経験になったと思います。望んでも経験できる事ではありませんので・・・。
冷静になって思うことは、こういった「破綻リスク」というのは、決して他人事ではなかったということです。
「FX口座」を保有し資金を投入していれば、誰にでも起こり得るリスクな訳です。
今回、自分の資産で「信託保全」の大切さを身をもって体験しました。
どうしても、FX業者を選択する際は、スプレッド狭さやスワップポイントの高さなど、直接的な手数料面ばかり重視してしまいますが、もっと「自分の資産を守る」という事にも視点を移さなければならないと考えさせられました。
高い授業料を払う前に、気が付かせてくれた事に感謝したいと思います。
アルパリは、昔から使っている業者であり、「FXで稼ぐ事」を教えてくれた、私にとって大切な大切なFX業者でした。このチャートを使って、何度検証をしたことか・・。そういった意味では、どのFX業者よりも思いれが強く、本当に残念でなりません。
今後、アルパリ、またはアルパリジャパンがどういった形になるのか?分かりませんが、アルパリの復活を心から祈り、今回の体験記を終了致します。