レバレッジとはもともと英語で「テコの原理」のことを表す言葉です。
テコ、つまりレバーを利用すれば小さな力で大きなものを動かすことできるわけで、これと同じ原理で小額の資金を証拠金としてレバレッジをかけて取引することにより大きな金額の取引ができるようになります。
英語ではこうした証拠金による差金決済取引のことを「CFD,(Contract ForDifference)」と呼んでいますが、商品先物、株式などの証拠金差金決済取引と同じ仕組みでありながら、為替の証拠金取引はFXという名称で独立した市場として取引されるようになっています。
金融庁によるレバレッジ規制で国内業者は25倍まで
国内では個人投資家に認められているFXの証拠金取引のレバレッジは最大25倍となっています。かつて、レバレッジは国内業者であっても200倍、400倍が当たり前でした。
しかし、金融庁は「個人投資家の無謀な取引」を規制する目的で、2010年の8月に最大50倍、翌2011年には25倍のレバレッジまで引き下げました。ただ、これは国内だけの規制ですので、世界的には500倍や1000倍といった取引も認められています。
レバレッジは利益だけではなく損失にも影響する
25倍のレバレッジを利用した場合、100万円の証拠金で最大2500万円までの取引が可能になります。
これが500倍のレバレッジを利用することができれば「5億円」の取引が可能となるということです。ただし利益がレバレッジの倍率分大きくなるのと同様に含み損もレバレッジの分だけ膨らんで損失となっていきますので、大きなレバレッジの利用は証拠金を著しく減少させるリスクを持っていることも理解しておくことが必要となります。
FX(外国替証拠金取引)では、このように証拠金にレバレッジをかけて売買しますので、その利益や損失の部分が証拠金から増加したり減少したりしていくことになるのです。