FRBとは(Federal Reserve Board)の略称であり、日本では連邦準備制度理事会と訳されています。
米国には中央銀行は存在せず、12の銀行が独立しているため、この12の連邦銀行を監督する組織としてFRBは存在することになります。
FRB自体は7人の理事により構成されており、その議長が他国における中央銀行の総裁に相当する役職となっており、今年からイエレン議長が史上初の女性議長としてその職務に当たっています。
この議長や副議長、理事については大統領が上院の助言と動意を得ながら任命することになります。
市場の関心を集めるFOMC議事録
FRBの理事は金融政策決定会合であるFOMCに全員出席し、会議での議決権を保有する存在となります。FOMCとは「連邦公開市場委員会」のことで、6週間毎の火曜日に開催され金利や為替レートの誘導などの方針が決定されます。
メンバーはこのFRBの理事7名にニューヨーク連銀総裁、地区連銀総裁4名、の計12名で行われます。
この議事録は後日公開されることから、議論の中身を検討する意味でこちらも大きな関心がもたれるものとなっています。
FRBは2013年5月に量的金融緩和QE3を正式に終了させる旨を決定し、2014年からはテーパリングを進めて、10月にそれも終焉することになっております。その後、いつ利上げが行われることになるかが市場の最大の関心事です。
NYダウの株価、ドル円をはじめとする為替もその決定に大きく影響を受ける状況にあり、ますますFOMCでの決定が注目されるようになってきています。