TTSとは、(Telegraphic Transfer Selling Rate)のことで、日本語では「電信為替売相場」のことを言います。
これは、金融機関が一般顧客から円貨を外貨に交換する場合の為替レートのことをいいます。
また顧客に対して外貨を円貨に交換する場合のレートは、「電信買相場TTB」と呼ばれています。
FXが普及するまでは銀行で交換してくれるこうした為替レートが当たり前の世界でした。
しかし、FXが広く普及した現在では、個人投資家といえども現受けで外貨に交換することにより、わずかな手数料で外貨の現金と交換ができるようになってきております。
こうしたことから、銀行窓口による外貨と円貨の交換というのは極めて効率の悪いものとなっています。
手数料の高さから外貨預金の人気は低下傾向にある
仲値と呼ばれる毎日朝9時55分に設定されるレートが基本的に適用されており、一般顧客向けのTTSは1ドルが104円の場合には、ほぼ1円上乗せした105円程度となります。
一度決まった当日の適用レートには変更はありませんが、外為市場で仲値決定後、相場が急変した場合には二次適用レートが建てられることもあります。
外貨預金もこうしたレートと同様で、資源国通貨を購入してスワップポイントを獲得したほうが、かなり効率の利回りを確保することができるようになってきていることから、国内では単純な外貨預金の人気の低下している状況にあります。