マージン・コールは2011年に全米で公開されて話題になったリーマンブラザースを舞台にした同名の映画が世界的には有名で思い出される名称ですが、FXの世界ではいわゆる証拠金が業者の設定した強制ロスカットまであと間もないことを知らせるコーションの通知であり、業者によっては追証を入れることで解決させることができるものとなっています。
現在FXの店頭および取引所取引を行っている業者は60社ほどに統合されていますが、リーマンショックが起こる前までは400社以上が市場に存在しており、消費者保護という視点では統合的なルールが存在しなかったのです。
そこで金融庁が中心となって業界団体と交渉した結果、強制ロスカットとそれを事前に知らせるマージン・コールというものが設定されるようになったのです。
世界広しといえども、このような仕組みを業者が強要されている国は日本だけのもので、他国では差し入れた証拠金がすべて無くなったらおしまいで、むしろ絶対に証拠金以上のお金を要求されないほうに力を入れている国が殆どです。
このマージン・コールの仕組みは、設定が義務づけられてはいるものの証拠金に対して120%の維持率のときに警告するのか100%で警告するのかは完全の業者ごとの自主判断に任されていますので、利用する業者によって異なるものとなります。
したがって業者選択時にはどのようなルールになっているのかを確認したおくことが肝要です。