NASDAQは、米国ニューヨークにある店頭銘柄の株式市場の名称のことで、1971年に創設された新興企業を中心とした上場株式市場です。
日本でも2000年にナスダックジャパンという名称の新興市場が一時大証に開設されたため知名度が高まりましたが、なんといっても国内でNASDAQの名称が有名になったのは米国におけるITバブルが拡大した2000年です。
マイクロソフトやインテルをはじめアマゾン、グーグル、ヤフーなどの新興企業が次々とIPOを果たすようになりNASDAQ指数は当時5000ポイントを超えるところまで上昇するという過熱振りを演じることとなりました。
しかし2001年にITバブル崩壊後は低迷を続け、2008年のリーマンショック時に二番底を付けに行く形となりましたが、最近の株高傾向で4000ポイントを超えるレベルにまで回復を遂げるようになってきています。
特にアップルの時価総額が莫大に増えたこととグーグル、アマゾンの事業規模が大幅に拡大したことはNASDAQの市場価値を大きく高めることとなっています。
ただ、新興企業はNASDAQというイメージは直近では薄れつつあり、フェイスブックを超える時価総額となったアリババは直接NYSEに上場するなど、これまでのプレゼンスが薄れつつあることも事実であり、今後の取組みが注目されるようになってきています。