FXにおける「指値」とは現状の為替水準よりも安いところで買い注文を出すか、高いところで売り注文を出すことを言います。
たとえば直近のドル円の為替水準が109円であるとした時には「108円」で買いの指値を入れることができますし、逆に「110円」で売りの指値をおくこともできるのです。
指値による買いや売りは、このように相場の一定の水準で売買をする時に利用するのが便利ですが、プロのトレーダーの場合、設定した指値の水準までかなり近づいたところで相場が折り返してしまった時には、一旦指値を外す事が多くなるようです。
これは、勿論そのままの設定で次に相場が戻ってくるのを待つのも1つの手になるのですが、次に戻ってくるときには更に低いところまで戻すことになり、串刺しになり易いからであり、特にピボットなどをベースにしてこうした指値のポイントを設定した場合にうまくつかなかった場合には、キャンセルして再度設定を考えることを定石にする人もいるようです。
指値1つとってみても、人それぞれに運用のルールをもっているようで、なかなか奥の深いものが感じられます。