JASDAQとは、元々は1991年に導入された株式店頭市場機械化システムの名称として使われていたものです。
この英文名称がJapan Securities Dealers Association Quotation Systemであったことからその頭文字をとってJASDAQとなったのです。
しかし現在ではJASDAQと言えばこの仕組みを利用してスタートした大証の株式取引所市場の名称のこととなっています。JASDAQは東証マザーズやヘラクレスと並んで新興市場として大きなネームバリューを持っています。
東証に比べるとJASDAQの上昇審査はかなり緩く、経常利益がマイナス局面にある企業でも何期か先での黒字化を目論んでいる場合には条件付で上場が許されるというおおらかさを持っている市場であるため、様々な新興企業が上場に成功しています。
1日の値動きは非常に大きく、ニューヨークダウや日経平均先にほとんど影響を付けない株が多く存在していることもひとつの特徴となってきています。
主要な投資家は国内の個人投資家によって占められており、最近では個別銘柄株で非常に人気を呼び暴騰するものも登場していますが、その反面売買代金が少ない銘柄では、下落に転じると暴落が起きやすく、さらに割安水準に下落しても下げ止まりを見せない銘柄などもあり、独特の株価の動きとなるものも多く、他に類をみない株式市場ということができます。
機関投資家の買いが集まる東証銘柄では起こらないような株価の動きを見ることもでき、個人投資家にとってはチャンスとピンチの双方を兼ね備えた市場ということができます。