LIBORとはライボーと発音する、London Interbank Offered Rateの頭文字の略称です。
LIBORは英国銀行協会が毎営業日、ロンドン時間11時(日本時間では午後7時)に発表するもので、銀行間の金銭貸借の金利のレートのことをいいます。
これは、具体的にはロンドン・シティに拠点をもつ英国内外の銀行18行が提示する短期技能間資金融資利率のことをさします。
このLIBORは奇しくもオリンピックで盛り上がった2012年に突如として不正操作事件が発覚したことから俄然有名なものとなりました。
というのもこのLIBORは単なるロンドンの銀行間短期取引金利のもならず、世界の金融取引金利のベースとして利用されているからで、スワップオプションをはじめとするデリバティブ取引もこの金利を基準に取引されているほどのものとなっているのです。
このLIBOR金利の不正操作はバークレイズ銀行に端を発した不祥事ということになりましたが、実はその仕組み上から考えて、他の参加銀行も共謀している可能性が高くその中には邦銀の名前も含まれているのが実情でした。
結果としてこの件ではUBSが1300億円の課徴金を支払い責任者が更迭されて決着と見ていますが、単なる表面的な制裁だけではなく、根本的なシステム改革による不正の防止が大きな課題となっている状況にあります。