アノマリーとは金融相場の世界において、一定の規則性があるように思われるにも係わらず、経済的合理性ではその説明ができない現象のことをいいます。
様々な迷信が飛び交う欧米の金融社会ではこうしたアノマリーを気にする投資家も多く、月曜日にはドル円が下がりやすいとか、アメリカ大統領選挙の年はドル高になるとか、満月に円高になるといったことはまことしやかに語られることが多くなっています。
ジブリがオンエアされると荒れる!?
国内では、「米国の雇用統計」の発表日である毎月第一金曜日に、日本テレビの金曜ロードショーで、「スタジオジブリのアニメがオンエアされると相場が荒れる。」といった嘘か本当かよくわからない荒唐無稽なものもアノマリーとして語られています。
こうした内容はさすがに検証のしようもありませんが、水星や火星の逆行期に相場の動きが変わるといったことは、まんざら嘘でもないようで、とくに欧米市場ではアストロ系のアノマリーに対する信者が多いことから、結果として人が介在する相場である以上、多くのプレーヤーが信用したり意識したりすると、そのように動きやすいということも出てきているようです。
特に欧米のトレーダーにおいては、こうしたアノマリーが結構好きで話題にすることもあるようなので「ロンドン市場」や「ニューヨーク市場」についてはアストロ系のアノマリーを中心として、多少は気にとめておくことも必要となるようです。