オファーというのは一般的に売り手の価格提示のことを言いますが、FXでも同様で売却側の売り値のことを示します。
FXでは「ASK(アスク)」とも言われるものです。逆に購入意向のある金額のことをビッドと呼んでいます。為替取引ではこのビッドとオファーの差分となるのが「スプレッド」といわれています。
もともとこのスプレッドはインターバンクから各FX業者に価格が出される時から設定されているものですが、FX業者の場合にはそのインターバンクからのスプレッドにさらに自社のマージンを上乗せして顧客に提示することになります。
国内FX業者では「原則固定」を謳っているところが多くなっていますが、経済指標の発表直後などはインターバンクから提示されるオファーとビッドの幅が広くなることから、当然それに連動してワイドスプレッドとなることがあります。
基本的に為替の世界ではスプレッドは一定ではないのが常識なのです。このビッドとオファーは市場の流動性に大きな影響を受けるものとなります。市場での売買参加者が多ければスプレッドは狭くなりますし、参加者が少ない通貨ペアではスプレッドは大幅に広がることになるのです。
したがってドル円やユーロドルなど日常的に常に一定以上の流動性が保たれているものは、比較的スプレッドも安定して推移することになるのです。