金融資産取引で得られる利益には二つが存在します。1つは売買自体により利益を売ることとなるキャピタルゲインですが、もう一方にあるのが、利息などを受け取るインカムゲインとなります。
このインカムゲインで一般的なのは株式を保有して配当を受け取ることや預金をして利息を得ることで、金融資産と広げてみれば不動産で賃貸収入を得ることもこれに当たります。
FXの世界でも通貨ペアを売買して利益を上げる行為はキャピタルゲインに当たりますが、通貨ペアを保有することで「スワップポイント」を稼いでいく場合にはインカムゲインに当たるのです。
当然のことながら証拠金に「レバレッジ」をかけて売買をすることで利益を上げるFXのキャピタルゲインは応分のリスクも伴い、大きな利益が出るタイミングと損益をかかえるタイミングの双方に直面することになります。
一方スワップ金利によるインカムゲインの場合にはレバレッジを低く設定し、しかも比較的安定した通貨を選択することで、定常的な利益を享受することができるのです。
したがって、FX投資では長期間のポジションを保有して外貨預金的な運用を目指すトレーダーも存在しているということです。
スワップ金利を積上げた分を、再投資すればさらに利率としては高めることができるため、年間で考えた場合想像以上のインカムゲインを確保することもできます。ただし、為替差益による損失や金利の逆転によるマイナススワップなど、リスクも控えている事を忘れてはなりません。